皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前々回より膝関節の疼痛について解説しています。前回は疼痛を生じる7つの組織1)の中で組織として膝蓋下脂肪体について解説していきました。本日は滑膜・関節包にフォーカスを当てて解説していきたいと思います。
関節包・滑膜
ここからは関節包・滑膜の役割などを解説していきます。関節包は関節を囲んでいる膜になります。関節包は強い結合組織の線維膜と深層の滑膜から構成されています。
膝関節の関節包は脛骨大腿関節の内外側と膝蓋大腿関節を包ます。関節包には結合組織やや筋・腱により補強され、補強されることによって安定性向上に関与します。以下の組織によって補強されているため、参考にしていただければ幸いです。
内側の滑膜に関しては滑液の生産、滑液との物質交換、関節の潤滑、関節の安定化の作用を有しています。膝関節の組織の中で関節軟骨や半月板の一部は血管・神経が存在しないため、滑液の代謝により栄養されています。また関節腔には滑膜から形成される滑液があり、関節を滑らかに動かす作用があります。滑液はヒアルロン酸やタンパク質などが含まれます。