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生物医学モデルへの傾倒は慢性腰痛患者を差別する?

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腰痛治療に蔓延る生物医学モデルの悪影響が差別にもつながることについて書きます。

週の真ん中水曜日の江原です。この話はこれまで何度かお伝えしている、理学療法士の信念の関連記事になります。以前にはNijsが提唱した5ステップに関するこのような記事を書きました。

 

理学療法士は自己研鑽を続けて、身体(解剖学・運動学・生理学)に対する知識が豊富な方が多いと思います。実習に来る学生の中にも、スポーツトレーナーとしてのバックグラウンドがあったり、運動療法の基礎を持っている方もいて驚かさせることも多いです。

 

ただ疼痛領域、特に腰痛のマネジメントにおいては足かせになることも少なくありません。そして、その考え方が転じて患者を非難する燃料に何もなります。本日は慢性腰痛患者に対する差別について書きたいと思います。

 

慢性腰痛概論

腰痛は腰椎の解剖学やバイオメカニクスだけで起こる障害ではなくなり、かなり複雑な病態を示す疾患であることがわかっています。動作パターンなどの身体的要因の他に、痛みの認知的側面(破局的思考等)、情動的側面(抑うつ、不安)、社会的要因(家族、対人関係)、が関わり慢性化へ移行し長期化する要因となっています。

 

腰痛は運動器理学療法でも多く関わる可能性がある疾患ですが、理学療法士など多くの医療や治療の専門職が、解剖学・運動学・生理学などの生物学的知識や技術を学び経験を積んできています。

 

しかし生物学的な概念のみで理学療法を考えアプローチを構築する方がまだまだ多く、心理社会的要因を臨床に取り入れるのに課題があると言われています。

 

また疾患の症状として痛みが出現するという病理的な考え方は、現在の国際疾病分類(ICD-11)は二次性慢性疼痛と定義されてはいますが、疾患がなく痛みそのものが問題となる慢性一次性疼痛の考え方も、専門職・患者問わず理解が困難であるかもしれません。

 

理学療法士の豊富な知識がむしろ改善を遅らせる

生物医学モデルへの傾倒は慢性腰痛患者を差別する?

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