皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日は臨床の中で実施することが多い大殿筋の強化について解説していきたいと思います。
大殿筋の基礎
大殿筋の解剖については上記の画像の様になります。大殿筋は二足歩行を行う上で発達したと言われており、単一の筋として人体で最大の体積を有しています2)。そのため、介入の中では非常に重要な筋肉になります。
大殿筋に関しては上部線維と下部線維に分けられます。股関節中心よりも上方を走行する線維が上部、下方を走行する線維が下部になります。上部線維は股関節伸展以外に股関節外転の作用を有しており、下部線維は股関節の内転作用を有していると報告3)されています。
大殿筋の上部・下部線維について動作時の比較をした研究があります4)。その中では作用するタイミングが異なっていることが分かります。個人的には大殿筋上部は中殿筋と似たような役割であり、下部線維が股関節伸展作用のイメージで考えています。
大殿筋の重要性
大殿筋に関してはヤンダアプローチの考えからも弱化しやすい筋肉であると考えられています5)。下位交差性症候群とも呼ばれ、臨床の中でも弱化している例が非常に多いです。