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理学療法士も知っておきたい鎮痛法③~脊髄刺激療法とリハビリ~

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SCS併用療法で疼痛を軽減すればリハビリも実施しやすくなります

週の真ん中水曜日の江原です。現代のリハビリテーション医療では、疼痛治療とリハビリが並行して行われることは一般的になっており、他部門の治療について理解しておくことは大切です。本日は、脊髄刺激療法についてです。

脊髄刺激療法とは

脊髄刺激療法(spinal cord stimulation:SCS)とは、脊髄硬膜外腔へ刺激電極を挿入留置し、脊髄後索に微弱な電気刺激を行い痛みの緩和を図るニューロモデュレーション治療の1つです1)

硬膜外腔に留置する電極リードと埋め込み型のパルス発生装置と患者が使用するコントローラーで構成されています。

日本では3社のSCS機器が使用可能であり、各病院ごとに医師によって機器の特性を活用して患者にあったものを選択しています。

鎮痛のメカニズム

SCSによる鎮痛効果の作用機序には、Melzackらによるゲートコントロール理論がその背景にあると言われており、1967年にShealyにより末期のがん関連疼痛患者に使用したのが最初になります2)

しかし、侵害受容性疼痛には効果的ではないことから、

理学療法士も知っておきたい鎮痛法③~脊髄刺激療法とリハビリ~

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