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企業の健康経営を支えるオフィストレッチ®の全貌【WellBody株式会社|水野純一】

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現代社会では、企業の従業員の健康管理がますます重要視されています。長時間のデスクワークや運動不足が原因で、肩こりや腰痛に悩むビジネスパーソンが増加している中、理学療法士が企業に出向いてオフィスで施術を行う「オフィスストレッチ®」が注目を集めています。今回は、このオフィストレッチ®を運営するWellBody株式会社の水野さんにお話を伺い、事業の背景や今後の展望について深掘りします。理学療法士としてのキャリアに関心のある方や、企業の健康経営に取り組む方々にとって、貴重なヒントが詰まったインタビューです。

輪違
POSTの輪違と申します。よろしくお願いします。今日はオフィストレッチ®をやっている水野さんに来ていただきました。水野さん、簡単に60秒ぐらいでいいので自己紹介よろしくお願いします。

 

水野さん
改めましてWellBody株式会社の水野と申します。よろしくお願いいたします。今はWellBodyという会社の中で、いろんな事業があるんですけど、メインはオフィストレッチ®という、オフィスに理学療法士・作業療法士が出向いて働いている方に福利厚生の枠でケアを行うという事業をメインで行っています。

 

水野さん
その他、今日どのぐらいお話し出るかわかんないですけど、今サーベイだったり、女性向けのライフという事業もやったりとか、渋谷で店舗もやってるという形でやっています。よろしくお願いします。

 

輪違
よろしくお願いします。その辺は後で後半の方にぜひ少し聞かせてください。言える範囲で全部言えると思うので、教えてもらえると助かります。水野さんは市立船橋サッカー部から、なんで理学療法士になったんですか?

 

水野さん
ずっとサッカーばっかりやってきたんで、何しようかっていうのは全然決めてなかったんですけど、人と関わる仕事が向いてるっていうのだけは分かっていて、細かい作業とか全然できないんで、会話するのがいいんじゃないかなって思ってました。学力もないから手に職をというところで、母親が看護師なんですけど、理学療法士の仕事を教えてもらって「これならいけるんじゃないかな」と思い、理学療法士になろうと思いました。

 

輪違
水野さん、私と一緒に4年くらい一緒に働いていましたよね。その辺の話は私も知っているし、褒め称えるインタビューもちょっとおかしいので、その話は置いといて。今回、オフィストレッチ®という事業を始めることになったきっかけを教えてください。

 

水野さん
それこそエバーウォークさんを退職して、最初は店舗をやっていたんですけど、その中で「店舗だけでは限界があるな」と感じました。そして、もちろん広げたいと思っていたんですけど、プレイヤーが決まってしまっている感じがして、これが約2年前くらいですね。理学療法士がいる店舗の整体もプレイヤーが決まっていて、勝つのは難しいだろうなって思いました。その中で弊社副代表と話している中で、理学療法士や作業療法士がオフィスで働くというアイデアが浮かびました。市場もまだ空いていたので、「これなら面白そうだな」と思って、今の事業につながりました。

 

輪違
元々は自分のお店を全国に展開しようと思っていたんですよね。

 

水野さん
そうですね、広げたいと思っていたんですけど、なかなか一人では難しいなと感じていましたね。

 

輪違
店舗からオフィスに出向く形で、さっき少し話してましたけど、どんなことをやるんですか?

 

水野さん
実際にオフィスに行って、基本的に1枠30分です。従業員の方が会議室を借りて、その中で簡単な評価を行い、肩こりや腰痛に対応するストレッチを実施します。その後、ご自宅でできるストレッチやエクササイズも教えます。

 

輪違
そのストレッチは特殊なものですか?

 

水野さん
残念ながら、特別なものはないです。普通の、理学療法士が病院や介護施設で行っているストレッチと同じものです。

 

輪違
なるほど、理学療法士の技術がオフィスや他の場所でも通用するということですね。

 

水野さん
そうですね、実際にストレッチを受けたことがない方が多くて、受けてみて「こんなに良いんですね」と感じる方が多いです。自分の体がどうなっているのかを知りたいという評価ニーズもあります。

 

輪違
病院とかのリハビリの考え方って、今のオフィスの現場でも通用するんですか?

 

水野さん
そうですね、理学療法のフローを知らない方が多いなと感じています。特に社会的地位がある方でも、理学療法士が当たり前のようにやっている評価や検証の部分を全く知らない人が多かったので、そこに大きなニーズを感じています。

 

輪違
理学療法士が病院や施設で働く場所は限られていると思いますが、例えば肩こりや腰痛の予防という市場には広がりがあるんですか?

 

水野さん
ありますね。特に腰痛は非常に大きな市場です。年代に関係なく腰痛に悩む方が多いので、そこは非常にマーケットが大きいと感じています。

 

輪違
具体的にどれくらいの市場があるんですか?理学療法士としてのマーケットってどんな感じですか?

 

水野さん
理学療法士のマーケットとして数値を出すのは難しいですが、腰痛の市場は非常に大きいので、そこに参入する余地はまだまだあると感じています。

 

輪違
どんな企業に行ってるんですか?やっぱりオフィスがメインなんですか?

 

水野さん
はい、オフィスがメインです。例えばIT企業では座りっぱなしのエンジニアの方が多いですし、最近ではタクシー会社さんも多くなってきました。タクシーの運転手さんも長時間座りっぱなしなので、事務所に戻ってきた時に受けてもらうという形でニーズがあります。

 

輪違
確かに運転手さんは長時間座りっぱなしだから、福利厚生として理にかなっていますね。

 

水野さん
そうですね、特に高齢の運転手さんが多いので、そこでの需要は大きいと感じています。

 

輪違
サーベイというのはどういうものですか?

 

水野さん
サーベイは簡単に言うと、腰痛を可視化するツールです。私たちの顧問の松平先生と一緒に開発したもので、質問シートとフィジカルチェックの2つで構成されています。生活習慣や喫煙歴などの質問を行うシートと、体の状態を確認して腰痛リスクを可視化するチェックを組み合わせています。

 

輪違
フィジカルチェックってどうやってやるんですか?質問シートはわかるんですけど、体の方は写真とか撮るんですか?

 

水野さん
そうですね、フィジカルチェックは対面で行うこともありますが、オンラインでもできるようにしていく予定です。中長期的には、例えば「ミラーフィット」みたいなものを使ってリアルタイムで評価を行うことが理想なんですが、今はまだ動画で撮影して、それを私たちに送ってもらって評価するという形を考えています。

 

輪違
その場で結果がわかるのではなく、一度撮影した動画を確認して評価するという形ですね。

 

水野さん
そうですね。実際に、パソナマスターズという企業との提携が始まるので、そこでテストしながら進めていく予定です。

 

 
輪違
それって、施術者が賢くなくても、ある程度システムが判断してくれるということですか?

 

水野さん
そうですね、ただ「賢くなくても」とは言いませんが(笑)、評価に基づいて行動を指示する仕組みを作っていこうと考えています。例えば、遠方の方や大企業の福利厚生を全員に提供する場合など、全ての従業員に対して一律の評価をする必要がある場面で活用できるようにしています。

 

輪違
その評価システムって、将来的にアプリ化することを目指しているんですか?

 

水野さん
はい、最終的にはアプリ化も視野に入れています。まだ数年かかると思いますが、2~3年後には実現できると思います。

 

輪違
健康経営という考え方は、数年前にすごく流行りましたが、最近は少し下火になっているように感じます。実際のところどうなんですか?

 

水野さん
確かに、以前ほどのインパクトはなくなっていますが、新たな補助金制度などができて、我々としてはまだまだ入っていける余地があると感じています。

 

輪違
一度盛り上がった後に少し落ち着いたという感じですね。でも、そういうサイクルの中で、今オフィストレッチ®は一人勝ちの状態なんですか?

 

水野さん
それはどうですかね(笑)。まだまだ黎明期の分野なので、これからの展開に期待しています。

 

輪違
確かに、企業の数は決まっているので、どれだけ早く抑えられるかが勝負になるんじゃないですか?自動販売機みたいに、マンションの下に1台しか置けない自動販売機があったら、そこを取ったら他の人は入れないわけですから。

 

水野さん
そうですね。他のサービスと同じで、早い者勝ちの部分もあります。

 

輪違
じゃあ、今後の展望として、オフィスの市場をある程度抑えた後、次にどんなことを考えているんですか?

 

水野さん
それこそ、先ほどお話したサーベイのところは、非常に広がりがあると感じています。今後はデータを取って、物販だったり、何かをカテゴライズして提供することも考えています。

 

輪違
具体的にはどういう形でデータを活用するんですか?

 

水野さん
オフィスで働く方のNRS(Numerical Rating Scale)を最初に取っていましたが、変化があまり見られないことが多いです。NRS1から3くらいの方がほとんどで、そういった数値の変動が少ないので、今後はデータベース化して何かしらの形でフィードバックを提供したいと考えています。

 

輪違
データをもとに、企業に対してフィードバックを提供することもできるわけですね。

 

水野さん
そうですね、企業側に「こんな結果が出ていますよ」という形でフィードバックできると、さらに広がりが出てくると考えています。

 

輪違
女性向けのサービスについても触れていましたが、それはどういう内容なんですか?

 

水野さん
そうですね、これは「オフィストレッチライフ」という名前で、企業で働く女性の不調に対して理学療法士がケアを提供するサービスです。腰痛や肩こりだけでなく、女性特有の悩みに対応するサービスとして立ち上げました。

 

輪違
オフィストレッチ®とは親戚のような関係なんですか?

 

水野さん
おっしゃる通りです。オフィストレッチ®を提供している中で、女性の不調に対するニーズが強くあることが分かったので、その部分に特化してサービスを展開することになりました。

 

輪違
健康経営や予防的な活動に興味を持つ若い人たちが増えていると感じますが、そういう道に進むためにはどうすれば良いと思いますか?

 

水野さん
予防という概念がまだ曖昧な部分があるので、具体的に何をすれば良いかというのは難しいですね。ただ、そういった活動をしている人に直接話を聞きに行くのが一番の近道だと思います。

 

輪違
学校を卒業して病院で働いた後に、そういう分野に興味が出たら、やっぱりその分野で実際に活動している人に聞きに行くのが良いということですか?

 

水野さん
そうですね。病院でも就労者向けの支援をしているところがあるので、そういった病院に入るのも一つの方法だと思います。

 

輪違
労災病院とかですね。でも、労災病院に入るのは難しいですけどね。人気もありますし、辞める人も少ないですから。

 

水野さん
そうですね。先輩がやっているようなところにまずは入るというのが、やりたいことに近づくための良い方法だと思います。

 

輪違
今回いろいろと事業について伺いましたが、10月31日に水野さんが登壇されるということで、そこで3つ学べることがあると聞きました。それはどんなポイントになりますか?

 

水野さん
まず1つ目は、オフィストレッチ®の現状や理学療法士の方々向けにどういったニーズがあるかという部分をお伝えすることです。2つ目は評価の部分で、クリニックの評価と似ていて、どういう動きを誘導すればどんな結果になるかを学べると思います。特に頸部や腰部周りの評価が重要です。3つ目は、実際に働いている方々に対する声かけや、病院とは違う場面での対応方法についてお伝えすることです。

 

輪違
健康経営に興味がなくても、ストレッチや評価について学びたい方にとっても有益な内容になりそうですね。

 

水野さん
そうですね。整形外科で働いている方々にも使える知識だと思いますし、予防的な活動に興味がある方にも参考になる内容です。

 

輪違
最後に、何か告知などはありますか?

 

水野さん
今のところはメインの活動になりますが、まだまだ理学療法士や作業療法士の方とお会いできていないので、興味のある方はぜひ参加していただければと思います。どんな質問でも大丈夫ですので、気軽に聞いていただければと思います。

 

輪違
水野さん、今日はお忙しい中ありがとうございました。

 

水野さん
ありがとうございました。

Well Body株式会社代表取締役の水野純一先生をお招きして「オフィス現場でのストレッチ介入、現場のニーズ」についてご講演いただきます。療法士等の活動の場は病院以外にも多岐にわたります。

例えばデスクワーク中心の職場では、肩こりや腰痛、疲労感といった身体の不調が多くの社員に共通する悩みとなっています。本セミナーでは、オフィスで簡単に取り組めるストレッチの方法を具体的にご紹介し、現場で実際に導入するためのポイントを解説します。また、現場のニーズに基づいたストレッチ介入の効果等について、お話しします。オフィスでの健康対策にご興味のある方、ぜひご参加ください!

プログラム

1、オフィストレッチ®︎について

2、オフィス現場でのニーズ

3、実際に行っているストレッチ

講師:水野純一
WellBody株式会社代表取締役社長。
オフィスに理学/作業療法士が出向き福利厚生でケアを行う法人向けサービス「オフィストレッチ®︎」、店舗「セル」を運営。
日本代表選手を初めとするJリーガーや上場企業経営者などを顧客に持ち、"福利厚生の枠でセラピストのケアを受ける"という文化を広めるために活動中。

<経歴>
2015 日吉本町クリニック入職
2018 株式会社エバーウォーク入職
2022 WellBody株式会社創業

概要

【日時】 10月31日(木) 20:00~21:30
【参加費】無料
【参加方法】ZOOM(オンライン会議室)にて行います。お申し込みの方へ、後日専用の視聴ページをご案内致します。
【申込方法】https://offi-stretch.peatix.com

企業の健康経営を支えるオフィストレッチ®の全貌【WellBody株式会社|水野純一】

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