キャリアコンサルタントが徹底サポート

子どもたちが自ら挑戦したいと思える、そんな環境を作ることが私の仕事。

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熊本県大津町にあるこども発達サポートセンターるーとは、PTOTなどのリハビリテーション専門職と保育士、児童指導員、児童支援発達管理責任者などの多くの専門職が在籍しており、関連事業所である訪問看護ステーションspito-スピット-の看護師や言語聴覚士とも連携をしながら、こどもたちの成長を促す専門的な関わりを行なっている多機能型事業所です。今回は児童発達支援管理責任者、また、チームを率いるマネージャーとして活躍する大塚さんに、るーとで働く上で大切にしていることや魅力についてお話を伺いました。

インタビュアー
本日はインタビューの機会をいただきありがとうございます。まず、大塚さんのこれまでのご経歴について教えていただけますか?

 

大塚さん
私は高校を卒業してから、社会福祉課の専門学校で保育や高齢者支援、障がい者福祉など幅広い分野について学びました。その中でも特に興味を持ったのが介護分野で、卒業後は12~13年ほど介護の現場で働きました。介護施設や在宅介護の現場で、さまざまな年齢や背景を持つ高齢者と向き合いながら、介護という仕事のやりがいを深く感じることができました。

 

インタビュアー
長年、介護の現場で働かれていたのですね。そこから子どもたちに関わる仕事に転職されたきっかけは何だったのでしょうか?

 

大塚さん
私が介護の現場から転職を考えたのは、子どもが小学校に上がったタイミングで新たなキャリアに挑戦したいと思ったからです。それまで介護の仕事を続けていましたが、障がい福祉の分野で働く友人の話を聞いているうちに、子どもたちとの関わりにも興味を持つようになりました。そして、障がい児向けの放課後等デイサービスで働く機会があったんです。

 

インタビュアー
そこからEMIASに転職されたのですね。前職ではどのようなことに取り組まれていましたか?

 

大塚さん
前職では、子どもたちを座らせて、無理に勉強させるような活動が多く行われていました。もちろん、勉強や訓練が必要な場合もあるのですが、私はそのやり方に疑問を感じていました。子どもたちの自然な欲求や興味をもっと尊重し、その上で成長を促すべきだと思っていたんです。そのタイミングで、EMIASで小児部門の立ち上げの話を耳にし、私が考えていたアプローチに近いものを感じ、転職を決意しました。

インタビュアー
EMIASの小児部門の立ち上げは大きな挑戦でしたね。転職してからの経験についてお聞かせいただけますか?

 

大塚さん
最初にEMIASに入職した時、社長から「もし合わなければ変えてもいいんだよ」と言われて、本当に驚きました。これまでの職場では、「決められたことをやらなければならない」というのが常識だったので、「自分たちで考えて、より良いものを作っていく」という自由さが新鮮でした。そして、その考えに惹かれました。実際に入社してみると、社内ではチームで考え、意見を出し合いながら、みんなで方向性を決めて動かせる環境が整っていました。これは、本当にやりがいを感じる職場だと思います。

 

インタビュアー
EMIASでの働き方は、大塚さんにとって大きな変化だったのですね。具体的には、どのような取り組みをされていますか?

 

大塚さん
EMIASに入職してからは、主に小児部門で、障がいを持つ子どもたちへの支援に取り組んでいます。特に重要だと思っているのは、「見守る」ことです。子どもたちは、将来自分で生きていく力を養わなければなりません。そのためには、自分でできることを少しずつ増やしていく必要があります。サポートしすぎてしまうと、その子どもの成長の機会を奪ってしまうことになります。ですから、私は常に「どこまでサポートすべきか」「どこから見守るべきか」というバランスを考えながら、子どもたちに接しています。

 

インタビュアー
そのバランスは非常に難しいところですね。具体的なエピソードがあれば教えてください。

 

大塚さん
あるご利用児が「るーと」に通い始めた時は、非常にこだわりが強く、なかなか他の活動に参加することができませんでした。でも、少しずつ信頼関係を築いていき、彼のペースに合わせて無理のない範囲で活動に誘っていった結果、少しずつできることが増えていきました。保護者の方からも、「こんなに成長するなんて思っていなかった」と感謝の言葉をいただき、その時は本当に嬉しかったです。子ども自身も自信をつけて、自分から挑戦するようになっていったのを見守れたことは、とても感慨深いですね。

 

インタビュアー
それは素晴らしい変化ですね。大塚さんのアプローチが、その子どもの成長に大きな影響を与えたのですね。

 

大塚さん
はい、そのように子どもたちが自分でできることを増やしていく姿を見るのは、この仕事のやりがいでもあります。もちろん、子どもたち一人ひとりのペースや特性は異なりますので、決して焦らず、ゆっくりと見守ることが大切だと感じています。

 

インタビュアー
見守る姿勢が大切だというお話がありましたが、他にも大切にしていることはありますか?

 

大塚さん
もう一つ大切にしているのは、子どもたちを「一人の人間」として尊重することです。子どもだからといって、大人が無理に従わせるのではなく、彼ら自身が「これをやりたい」「これに挑戦したい」と思える環境を作ることが大事です。私たちがするべきことは、その環境を整えることであり、無理強いをしないことです。子どもが自分から挑戦したいと思った時に、それをサポートする。それが大切だと感じています。

 

インタビュアー
子どもたちの自主性を尊重するという考えですね。そうした環境作りのために、どのような取り組みをされているのでしょうか?

 

大塚さん
例えば、子どもたちが自分で選択肢を持てるように、活動の中で「やる」「やらない」を選べる場面を意識的に作っています。また、一度できたことに対しては、しっかりと褒めてあげることも重要です。「自分でできたんだ!」という成功体験が、次の挑戦につながっていきます。そして、その成長を一緒に喜ぶことが、子どもたちの自己肯定感を高めることに繋がるのです。

 

インタビュアー
それは、スタッフの皆さんにも共有されている考え方ですか?

 

大塚さん
はい、EMIASでは、スタッフ全員が同じ方向を向いて、子どもたちの成長を支えることを大切にしています。もちろん、スタッフそれぞれの得意分野や個性がありますので、その強みを活かしながら、全体として一貫した方針を持っています。また、子どもたちと同じように、スタッフにも「見守る姿勢」を持って接しています。自分ができることは自分でやってもらい、サポートが必要な時には助けるというスタンスです。

 

インタビュアー
素晴らしいスタンスですね。では、スタッフとの関わり方についても詳しく教えていただけますか?

 

大塚さん
はい。私は、上に立つのではなく、同じ目線でチームとして動くことを大切にしています。何かを決定する時には、必ず全員の意見を聞いてから進めるようにしています。これは、全員が当事者意識を持ち、自分の役割を理解しながら働けるようにするためです。また、私自身も全てを自分で抱え込むのではなく、できないことはどんどん他のスタッフに頼るようにしています。それが、チーム全体の成長にもつながると思っています。

 

インタビュアー
スタッフ一人ひとりの役割を尊重しながら、チームとしての働き方を大切にされているのですね。今後、EMIASで目指していることは何ですか?

 

大塚さん
これからも「るーと」が、困っている方々にとって頼りになる存在であり続けたいと思っています。「るーとに相談すれば、何か解決の糸口が見つかる」と言っていただけるような信頼される場所を作っていきたいです。また、スタッフ一人ひとりが力をつけて、どのスタッフに相談しても安心して任せられるような環境を整えたいと思います。私自身も、まだまだ学ぶことがたくさんありますので、チーム全体で成長していけるように努力していきたいですね。
子どもたちが自ら挑戦したいと思える、そんな環境を作ることが私の仕事。

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