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【弾発指】ばね指の重症度と評価

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。今年、1回目の記事になります。今年もよろしくお願いいたします。本日はばね指について解説していきます。

ばね指

ばね指は弾発指とも呼ばれ、手掌のMP関節周辺の屈筋腱に生じる腱鞘炎になります1)。患指を屈伸する際にばねのように動く(弾発現象)ことでばね指と呼ばれます。

原因に関しては機械的刺激による炎症であると考えられています1)。他の要因として考えられているのは加齢による変性遺伝的要因などが考えられます2)

症状としては疼痛・腫脹・圧痛が見られ、先ほど伝えた弾発現象を認めます。臨床上では屈伸時の引っ掛かりを訴えることも多いです。多くの場合は利き手の母指・環指に発症することが多いと報告されています3)

リスク要因として挙げられているのは更年女性であり、ホルモンの影響も考えられています。その他の要因としては糖尿病、手指を酷使する方、関節リウマチ、透析患者などが挙げられます。私が臨床の中で多く目にするのは脳卒中片麻痺により、上肢麻痺を認める方です。日常生活で非麻痺側の上肢を酷使することで生じている印象です。そのような場合には生活に影響が出てしまうため、必ず介入が必要になることが多いです。

有病率に関しては2-3%であると報告されています3)。小児にも発症することがあると報告もありますが、臨床の中で見ることはほとんどない印象です。

予後に関しては保存療法・手術療法ともに良好であると報告されています2)。基本的には保存療法が推奨され、保存療法では装具療法や注射などが選択されます。1年の再発は少ないと報告4)されていますが、日常生活で酷使するタイプは再発例もあるのではないかと個人的には考えています。

ばね指の重症度

ここではばね指の重症度の分類について解説します。分類の前に分類の中で必要な解剖について解説します。

ばね指で問題が生じる腱鞘は内側にある滑液鞘(滑膜性腱鞘)と外側にある外側線維鞘(靭帯性腱鞘)にて構成されます。基本的に腱の滑走性を向上させる役目を担っています。外側線維鞘は滑車と呼ばれ、手指では輪状滑車(A1~5)と十字滑車(C1~3)が存在します。

母指には輪状滑車が2つ、十字滑車が2つで構成されます。示指〜小指には輪状滑車が5つ、十字滑車が3つで構成されます。A1に関してはMP関節上に存在し、最も疼痛が生じやすい部位になります。

【弾発指】ばね指の重症度と評価

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