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地域に根ざし、“当たり前”の存在へ—若き幹部が描くビジョン

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訪問看護ステーションspito-スピット-は熊本県熊本市東区に拠点を構え、Spin tommorrow「明日につむぐ」という名前の由来を持つ地域に根差した訪問看護ステーションです。PT /OT/STと看護師との連携や訪問ベッドを持参しての運動療法提供、独自のアロマケアなどの特色のあるサービス提供を行なっている事業所です。今回はスピットの事業所長として、EMIASの幹部として活躍されている前田さんに大事にしていることや自らの役割、スピットの将来像などお話を伺いました。

インタビュアー
前田さん、本日はよろしくお願いします。まずは、簡単にこれまでのご経歴を聞かせていただけますか?

 

前田さん
はい、私は生まれも育ちも鹿児島で、専門学校を卒業後に熊本に来ました。熊本にまったくゆかりはないのですが、学校の先生のご縁もあり最初の就職先が熊本の病院でした。主に回復期病棟で3年間勤務し術後や脳卒中後のリハビリを行っていました。

 

インタビュアー
その後、EMIASに入社されたということですが、きっかけは何だったんでしょうか?

 

前田さん
実は、転職してスポーツ整形に行きたくて、大分の病院からお誘いを受けていたんです。でも、退職後にまさかの定員オーバーで入れないと言われまして。。。そんなとき、以前の職場の先輩がEMIASに入ると聞き、「じゃあ一緒に行こう」とついて行った形です。なので、正直明確な志望動機があって入職したわけではないんです。(笑)

 

インタビュアー
面白い巡り合わせですね(笑)。入社当初、EMIASにはどんな印象を持たれていましたか?

 

前田さん
社長が若くて新しいことに挑戦している印象がありました。また、入社時点でスピットは8人ほどのチームだったのですが、地域に根付く活動やさまざまな取り組みを積極的にしており、ここで自分は成長できそうと可能性を感じました。

 

インタビュアー
成長できる可能性に魅力を感じたんですね。現在は幹部という立場でありながら、現場でご利用者と接する機会があると思いますが、前田さんが特に大切にしていることは何ですか?

 

前田さん
「その人らしさを大切に」を一番大事にしています。つまり、その方が「どう生きたいか」を尊重することですね。

 

インタビュアー
「その人らしさ」を尊重する中で、難しさはありますか?

 

前田さん
ありますね。例えば「ある疾患を持ちながら喫煙を続ける」など医療従事者からみるとやめてほしいことも、その方が選択したことで、「その人らしさ」の一部と捉えることもできるし、寿命を縮めるリスクがあると捉えることもできる。
前田さん
そう考えると、非常に難しい判断です。ただ、その選択をそばで見ている私自身も後悔しないために、しっかりとリスクの説明と選択肢を提案して、最終的には御利用者本人に決めてもらうようにしています。このバランスがいつも難しいと感じています。

 

インタビュアー
なるほど。正解がない中での選択を迫られる瞬間があるということですね。一方で、前田さんが幹部としての役割の中で、スタッフさんと向き合う際に大切にしていることはありますか?

 

前田さん
一番は訪問という仕事を楽しいと思ってもらうことです。その上でスピットというチームも好きになってもらいたいです。スピットは幅広い年齢層のスタッフが活躍しています。訪問する際は一人ですが、提供するサービスは1つのチームで提供しています。

 

インタビュアー
チームを好きになるためには、何が必要だと思いますか?

 

前田さん
まずは、お互いをよく知ることですね。例えばスタッフ間で意見がすれ違う時や想いがズレてしまうことって相手の大事にしている価値観やなぜそう考えるのかという背景を知らないことが原因になっていることが多いです。

 

インタビュアー
なるほど。日々色んなことがあると思いますが、幹部として悩むことはありますか?

 

前田さん
毎日悩んでいるかもしれないです(笑)。幹部、マネージャーと現場スタッフでは、視座や視点の違いから生まれる課題や問題に対する捉え方・考え方が異なることがよくあります。その異なる部分のコアが何かを捉えた上で、チームのありたい姿をしっかりと伝え、通訳として想いを繋げることが、私の役割であると思います。

 

インタビュアー
EMIASの幹部でも、色々なタイプの方がいると思いますが、前田さんの幹部の中ではどのような役割を果たしていると思いますか?

 

前田さん
私の強みは、どんな依頼にも「やります!」と答えて、積極的に取り組んできたことかなと思います。やってみないとわからないことが多いので、考えるよりもまずは行動する。その中でも大事にしているのが、必ず何かに繋がると信じて取り組むことです。

 

インタビュアー
そんな前田さん自身のスタンスは、どのように形成されたのですか?

 

前田さん
私は昔から周りと比較してしまう性格なので、その性格が今の自分のスタンスを形成したと考えています。社長をはじめ、他のEMIAS幹部は私より少し年上です。今の私と比べると、数年後、自分も同じように出来るようになるのかと不安な気持ちを常に持っています。

 

前田さん
その不安を払拭するために、今できることに取り組み、未来の成長した自分が幹部メンバーと同等に、さらには追い越せているように日々取り組むようになりました。

 

前田さん
最近では、そういった心境も少し変化を見せていて、私が社長や幹部を目標としていることと同じように、私を目指してくれる後輩ができればその背中を少しでも見せられたらと思っています。

 

インタビュアー
ありがとうございます。では、今後前田さんが目指すスピット、EMIASの未来像を教えてください。

 

前田さん
地域にとって「あって当たり前」の存在になりたいです。例えばコンビニエンスストアのように。スピットが存在することで誰もが安心して在宅での生活を送ることができる。そんな存在となれる事業所にしていきたいです。そのためには、何よりもスタッフとの関わりが大事になります。スキルも重要ですが、ご利用者に向き合うスタンスが大事だと思っています。

 

インタビュアー
素晴らしいですね。最後に、前田さんから伝えたいメッセージがあればお願いします。

 

前田さん
自分自身の短いキャリアを振り返って思うのは、自分のキャリアは、自分で切り開いていくものだということです。最初は不安でも、とりあえずやってみることも大切だと思います。失敗しても、その経験が次につながるので、一緒に働く仲間にも挑戦する気持ちを持ってほしいですね。

 

インタビュアー
素晴らしいメッセージをありがとうございます。本日はお時間いただきありがとうございました。

 

前田さん
ありがとうございました。

 

今回は、訪問看護ステーションspitp-スピット-の事業所長として活躍している前田さんの大事にしている想いや事業所の将来像についてのインタビューをお届けしました。「地域の明日を笑みに変える」をテーマに地域に根付いた活動をしているEMIASグループ。今後もEMIASで活躍するスタッフに聞いてみた「ありたい姿」についての内容を発信していきます。

地域に根ざし、“当たり前”の存在へ—若き幹部が描くビジョン

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