株式会社EMIASは2013年2月に創業し、現在12年目を迎えています。医療介護・障がい福祉の分野で成長を遂げながら、「地域の明日を笑みに変える」を理念に掲げています。そのEMIASの黎明期から関わり、現在は最高財務責任者(CFO)として経営の要を担う佐々木さんに、創業当時の思いや現在の取り組みについてお話を伺いました。
共に描いたビジョンと役割を超えた信頼関係
佐々木さんのキャリアや、EMIASとの関わりについて教えてください。
私は大学で工学を学んだ後、TOTOに入社し、機械系エンジニアとして働いていました。設計やものづくりに携わる中で、物事を論理的に考え、課題を解決するスキルを磨きました。その後、準備期間から松井(EMIAS代表)と共に2013年のEMIAS創業に携わり、現在に至ります。
松井さんとの関係性についてもう少し詳しく教えていただけますか?
松井とは小学校時代からの友人です。彼が理学療法士として医療現場で課題を感じ、「地域で新しい価値を生み出したい」と話してくれたとき、心から共感しました。彼の強い意志や熱意に惹かれ、私もその挑戦を共に目指そうと決意したんです。松井のビジョンと、私の持つロジカルな思考や仕組み作りの経験が、うまく組み合わさることで、EMIASの基盤を築けると感じました。役割が異なるからこそ補完し合える関係であり、世の中に価値の高いEMIASの理念を広げていくために、自分がどう貢献できるかを常に考えています。
創業当初の挑戦と守り続ける信念
創業当初は、本当にすべてを自分たちでやっていました。ご利用者の送迎からケア、営業活動に至るまで、全力で挑む日々でした。私はスミレの初代管理者を務め、「ご利用者が明日を楽しみにしてくれる場所を作る」ことを目標に活動していました。年齢を重ねると楽しみなイベントが減りがちですが、EMIASがその一つになれればという思いを大切にしてきました。この想いは、今も会社全体の活動の中に根付いていると感じています。
人を中心に据えた経営の原則
佐々木さんが現在、CFOとして意識していることを教えてください。
CFOという役割は、単に数字や財務管理をするだけでなく、会社のビジョンを実現するための土台を整えることが求められると考えています。その中で特に大切にしているのは、「人」が主役の会社であり続けることです。スタッフがストレスを感じずに働ける環境を整えることは、ご利用者やご利用児への質の高いサービスに直結します。そのため、即断即決を心がけ、現場がスムーズに回る仕組みを作るよう努めています。また、「楽な仕事が楽しいわけではない」と考えていて、やりがいやチャレンジを感じながら働ける環境を提供したいと思っています。
「その人らしい人生の支援」を実現するために
EMIASの理念を体現する中で、印象的だったエピソードを教えてください。
現場にいた頃、利用者さんから「あの人元気だね」と言われたことがあります。それは、自分の存在や取り組みが利用者さんにとって価値あるものになっていると実感できた瞬間でした。また、CFOとしては、スタッフが安心して長く働ける制度やルールを整えることも大切な仕事です。それによって「地域の明日を笑みに変える」という理念を少しずつ実現できているのではないかと思います。
未来への展望とCFOとしての使命
今後、EMIASをどのような組織にしていきたいとお考えですか?
会社が成長する中で、昔ほどスタッフ一人ひとりと直接関わる機会が減ってきたと感じることがあります。そのため、これからはスタッフとのつながりを深めるための仕組み作りを強化していきたいと思っています。また、EMIASを「誰もが自分の強みを活かして輝ける場所」にしたいです。そのためには、経営陣として現場の声をしっかり聞き、彼らが安心して挑戦できる環境を提供し続けることが重要だと考えています。
まとめ
今回は、EMIASの創業メンバーであり、現在は最高財務責任者として活躍する佐々木さんに、創業時の想いやCFOとしての取り組みについて伺いました。代表の松井さんとの強い信頼関係と、佐々木さん自身の責任感が支えるEMIAS。「地域の明日を笑みに変える」をテーマに掲げる同社が、今後どのような未来を切り拓いていくのか、注目していきたいと思います。