皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願いいたします。前回はパーキンソン病シリーズでサブタイプについて解説しました。予後や治療方針を考えていく上で重要な知識のため、参考にしていただけたらと思います。本日は腰椎圧迫骨折について解説していきます。
腰椎圧迫骨折
脊柱に屈曲圧迫力がかかることにより、椎骨が骨折する状態になります。中高年者や骨粗鬆症の方に多いことが特徴になります。症状に関しては腰部の体動時痛や体動困難が挙げられます1)。治療としては保存療法・手術療法になります。
椎骨の骨梁に関しては大きく分けると3つの骨梁があります。①縦の骨梁、②近位の終板から上関節突起および棘突起へ扇状に広がる骨梁、③遠位の終板から下関節突起と棘突起に扇状に広がる骨梁が存在します2)。前方の骨梁は少なく、骨折により前方が圧潰しやすいです。後方が圧潰される例は多くありませんが、後方が損傷すると脊髄症状も出現します。
上記で説明したように前方への圧潰を防ぐために伸展位で固定するコルセットを作成したり、動作指導を行なっていきます。詳しい介入などは介入の部分で解説していきます。
圧迫骨折と骨粗鬆症
圧迫骨折を考えていく上では骨粗鬆症の知識が非常に重要になります。骨粗鬆症については今後、別の記事で解説していこうと思うので本日は簡単に説明していきます。