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PT社長が牽引する「孫の手」、東京プロマーケット上場へ──訪問看護から25年、売上24億円規模への軌跡

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群馬県を中心に介護・リハビリ事業を展開する株式会社孫の手が、2026年3月5日にTOKYO PRO Marketへ新規上場を果たしました。理学療法士の浦野幸子氏が2001年に立ち上げた同社は、現在30拠点を運営する地域密着型企業です。深刻化する人材不足への一手として、上場を通じた採用力強化と社会的信用力の向上を狙います。

理学療法士が設立した介護事業所、群馬県内唯一のTPM上場に

株式会社孫の手(群馬県太田市)は、2026年3月5日付で東京証券取引所TOKYO PRO Market(特定投資家向け市場、証券コード:514A)に上場しました。同市場において群馬県内に本社を置く上場企業は同社が唯一となります。

*TOKYO PRO Marketは機関投資家などプロ投資家向けの市場であり、公募による大規模な資金調達を主眼とするものではありません。

1人の理学療法士による訪問看護事業から始まった同社は、設立から25年を経て従業員数411名(2025年12月末時点)、売上高23億9,000万円(2025年3月期)へと規模を拡大しました。現在は主力である通所介護(14拠点)や訪問看護ステーション(5拠点)を軸に、難病特化型デイサービス「ずっと孫の手」やシニア向けジム「パンパカパーン」など、多角的なサービスを群馬・栃木・埼玉の3県で展開しています。

現場の課題を見据えた上場の狙い

株式会社孫の手の代表取締役社長・浦野幸子氏は、理学療法士および介護支援専門員の資格を保有する経営者です。公式サイトのトップメッセージにおいて、同社(旧・有限会社ハッピーラブハッピー)設立時の訪問看護事業に触れ、株式会社孫の手の浦野氏は「自分が孫のような年齢でしっくりいった」と語り、原体験が社名の由来であることを明かしています。

今回の上場目的として「社会的信用力・知名度の向上」「介護業界における人材採用力の強化」「サービスの質向上と事業成長の加速」の3点が明記されています。

資金調達以上に、上場企業というステータスを活用した採用戦略の強化が色濃く反映されています。リハビリ専門職として現場の課題を熟知する経営トップだからこそ、業界全体の構造的な人手不足に対し、ブランディングを通じた人材確保というアプローチを選択したといえます。

まとめ・今後の展望

2026年3月5日の上場をもって、株式会社孫の手は新たなフェーズへ移行しました。今後はTOKYO PRO Market上場企業として、コーポレートガバナンスの強化やIRサイト等での透明性の高い情報開示が求められます。理学療法士が築き上げた地域密着モデルが、上場による信用力をテコにどう事業を拡大していくのか、今後の動向が注視されます。

▶︎東京証券取引所

PT社長が牽引する「孫の手」、東京プロマーケット上場へ──訪問看護から25年、売上24億円規模への軌跡

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