
第358回のインタビューは、株式会社ハート&アート 代表取締役・作業療法士の茂木有希子先生。茂木先生が経営しているデイサービス「ダイアリー」では、現在リハスタッフが25名働いており、地域リハビリテーションを実践している。
“口腔機能発達不全症“、この病名をご存じだろうか?口腔機能は「食べる」ことはもちろん、「話す」「表情を作る」などコミュニケーションにも深く関わり、一生に渡り生活の質に直結する。この重要な機能が、定型発達児でも“発達不全“になる可能性が明らかとなり、2018年にこの疾患が誕生し保険診療の対象となった。本日はこの疾患を題材に、言語聴覚士として改めて摂食嚥下領域の支援体制について考えてみたい。

小児の摂食嚥下リハには様々なコメディカルが関わっている。その中で“ありがちな“3つの考え方が、障害を持つ子どもの成長を促すどころか逆に妨げてしまう、ということがある。それは、①噛めないから噛む練習をする ②嚥下が下手だから食べ物を細かく刻む ③食事練習を頑張らないと食べられなくなる、という3点だ。これらがなぜ危険な考え方なのか、本日は解説していきたい。