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タイスタディーツアーに“仕事”として同伴し、感じたこと。

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サワディークラップ

なんだか、夏休みの作文のような“タイ”トルですが、昨年8月22-24日に行われた“タイ”スタディーツアーの報告をし“タイ”と思います。

 

このツアーは、青年海外協力隊(以下JICA)にて、タイへ2年間派遣されていた岩田先生が企画されました。

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私は、今回が初めてのタイでしたので、期待と◯◯を膨らませ、参加させていただきました。

※スタディーツアーのちゃんとした報告は、こちらの岩田先生ブログをごらんください。

 

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ところで、ご存知でしょうか?POSTの3つのプロジェクトを。

 

え⁉︎知らない?それはそうでしょう。ほとんど公表したことがありません。私たちPOSTが考える3つのプロジェクトは、Industry・Public・Globalの視点をもって活動することです。簡単に説明すると、業界内外、世界に対して情報を発信することを目的としています。

 

その一つが、今回のスタディーツアーになります。

※あくまでも今回は、仕事のため同行しました。

 

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たまたま時間ができたので、タイプレミア2部リーグにいる日本人選手(永里源気選手)の応援、という国を背負った重要な仕事をしてきました。

 

そしてたまたまのお食事会。なんとJリーグ創世記に活躍したシジマール元選手(現GKコーチ)も一緒にお食事してきました。「絶対負けな〜い」的なノリでJICAの方々と交流させていただきました。

 

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療法士として、タイの技術を肌で感じる使命を自分に課していたので、重い体に鞭打って毎日タイマッサージ、タイフットを受けてきました。こっちは、仕事なのにFoot Joy。お見事です。

 

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失礼いたしました。話が脱線しました。ちょっとこの旅行…いや、“スタディーツアー”で感じたことを書いてみます。

 

日本は世界のお手本?

日本は、世界に類を見ない超高齢社会です。この現象は、今後どの国でも直面する問題であり、日本はその第一人者となります。当然、世界中から注目されないはずはありません。

 

いち早く、日本の問題を解決し、そのモデルを世界中に発信することこそ、今後世界中から求められていることだろうと考えています。

 

しかし、今回のタイスタディーツアーを通して、感じたことは、日本での成功システムをそのまま世界で行っても通用しないということです。なんとなくの理解でしたが、今回の旅を通して、それが確信に変わりました。

 

まず、一番邪魔をするのが文化です。今回のツアーで驚いたのは、お坊さん専用の病室があるということです。日本では考えられませんよね。この、宗教観もまた壁になる部分です。

 

タイの大きな病院では、世界各国から患者が押し寄せ、その宗教観に対応するための設備も整えています。この部分に関しても、日本はまだ遅れているかもしれません。

 

次に驚いたことは、国民間の格差です。今回のツアーでは、タイの訪問リハを見学させていただきましたが、その住居の格差には驚きました。日本でもある程度、差があるものの在宅医療なのに、ほぼ外での診療になるというケースはあまりないと思います。

 

今回、見学させていただいたバムルンラード病院やサミティベート病院などは上場企業のためサービスや設備は日本以上の部分も多くある一方で、非常に高額です。つまり、医療をビジネスとしてしっかり根付かせています。

 

この格差社会は、今後日本がようやく直面する問題ですので、逆に海外から学ぶべきところが多いでしょう。

 

次に仕事に対する意識の差です。この場合、患者家族側と療法士という両側面からみていきます。まず、タイという国は、“家族”に対する想いが違います。もし親が障害をもったり、病気になれば仕事を辞めてでも付き添います。もちろん日本でもやむをえず、退職するケースはありますが、またとは違います。

 

非常に印象的だったのが、寝たきりのお母さんを家族でほぼ全介護なのですが、「介護は大変じゃないですか?」という問いに、「全然大変じゃない」と即答していたことです。日本では、介護問題が取り上げられる一方で、文化なのかどうかはわかりませんが、家族の支え合っての介護だと思い知らされました。

 

また、その逆にお金がある人は、お手伝いを雇うほどです。ただ、このお手伝いを雇うというのもまた厄介で、自分で何もしなくても生活ができてしまうため、逆にリハ意欲はなくなります。

 

次に、療法士の意識です。まずは、いい意味で自身に満ち溢れています。資格取得するにもある一定以上の学力を有するため、誰でもなれる資格ではないということもあるでしょう。この点、いくら日本の技術が世界のどの国よりも優れているとしても、振り向かせるのは難しいでしょう。

 

私自身も、日本の技術力は世界でも通用すると実体験として感じていますが、教育制度や論文の本数などを考えても強気には出られません。では今何をするべきか?海外で活躍をしようと考えているのであれば、最低でも修士、できれば博士号をもっておくことです。これがなければ、話すら聞いてもらえないでしょう。

 

日本の療法士が世界で必要とされるために

とにかく、海外に行くことです。世界史や文化を勉強するのもいいですが、直接いって、その肌で風を感じる体験こそ身になります。また、海外への挑戦に興味がなかったとしても年に一度は無理をしてでも、海外旅行には行くべきです。今ではLCCやAirbnbを駆使すればかなり安く行けます。

 

海外に行けば、短期間でたくさんの壁にぶち当たります。日本で普通に暮らしていれば感じない壁が、海外に行くと直接感じることができます。言葉の壁、文化の壁、人の壁、お金の壁。様々な壁にぶち当たり、それを一つずつ乗り越えるからこそ、人は成長するのだと思います。

 

また、その壁を非常に安価でたやすく手に入れることができるのが、海外へ行くことなのだと思います。

 

最後に、この場を通して、今回アテンドいただきました國谷先生、企画していただきました岩田先生に感謝申し上げます。

 

 

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PS.最終日、お寺の見学をさせていただいたのですが、やはりお寺だけに、置かれているスピーカーは“BOSE(ボーズ)”でした。

 

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コップンクラップ。

 

次回、タイ医療現場見学ツアーのお知らせ

 

【催行日】2017年6月24日~28日

【料金(1名様分)】70,000円 / ホテル4泊

【募集定員】10名様

【申し込み〆切】2017年5月21日

【概要】

日本ではあまり知られていませんが、タイの医療技術は世界的に見てもかなり先進的です 。特に政府主導のメディカルツーリズム推進の効果から、先進医療を求める中東や欧州の富裕層が多くタイを訪れています。


    都市部の私立病院では、高級ホテルと見まごうばかりの内装に最先端の医療機器を取り揃え、JCI認証(医療品質や衛生管理に関する国際医療評価機関)を取得している病院は国内で実に37。これは日本の13を大きく超え、アジア最多の数字です。


    しかし一方で、圧倒的な医療スタッフの不足や資源の偏りにより、公立病院や地方の病院等、タイ人自身が受診する病院では、決して満足な医療サービスが機能しているとは言えない現実もまたあります。


    このツアーをとおして、都市部と地方、私立と公立のそれぞれの病院を見学していただき、実際の格差を肌で感じて頂ければ思います。

タイスタディーツアーに“仕事”として同伴し、感じたこと。

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