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仙腸関節に関連した下肢痛に対して理学療法、徒手療法、関節内注射を実施した際の短期効果の検討

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Random Friday by Lewis Ingram, BSc (Hons):

 

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膝下の放散痛の原因として、仙腸関節(Sacroiliac joint: SIJ)はしばしば見落とされがちである−さもなければ、坐骨神経痛としてれて知られている。

 

今回の研究は、プロスペクティブスタディーとして仙腸関節に関連した下肢痛を有した患者に対する理学療法、徒手療法、関節内コルチコステロイド注射の短期効果の検討を目的とした。

 

51名の患者が3つの治療グループにランダムに振り分けられた。

 

仙腸関節に関連した下肢痛の診断は、身体的検査、神経的検査、仙腸関節痛誘発テストにより行われた。

 

また、腰椎、骨盤、仙腸関節の検査も行われた。理学療法グループの患者たちは、仙腸関節の可動性改善、腰部筋群筋力強化、骨盤底筋群筋力強化を目的としたエクササイズを6週間行った。

 

徒手療法グループの患者たちは、high-velocity thrust仙腸関節マニピュレーションを2週間受けた。

 

アウトカムとしては主に疼痛スコア(VASとRAND 36にて測定)が、治療前、治療後6週間、治療後12週間の時点で計測された。

 

51%の患者が治療を終えた。

 

サブグループ解析によると、理学療法グループ20%、徒手療法グループ72%、関節内コルチコステロイド注射50%の患者にて改善が認められた。

 

比較的サンプルサイズが小く、短期効果の検討しかなされていなかったが、今回の結果は徒手療法が仙腸関節に関連した下肢痛に対して好ましい治療法である可能性が示唆された。

 

しかし、今後の研究では、より包括的なアウトカムや長期効果を検討することが、上記の治療効果をより明確にしていくために必要であろう。

 

From: Visser et al., Eur Spine J (2013) (Epub ahead of print). All rights reserved to Springer-Verlag Berlin Heidelberg. (訳: Hideaki EDO)
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