パン屋というリハビリテーションのカタチ

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「パン屋で働く」実は、これもリハビリテーションの一つの形なのです。

社会に参加してこそのリハビリテーション

 以前、リハビリテーションの定義を再確認するための記事を書きました(http://1post.jp/1347)。ここでは、主に身体の障害にフォーカスされ、その機能の回復を担うのがリハビリテーションとなっていました。

 

しかし、昨今のリハビリテーションの範囲はさらに広がり、対象者個人に限定された概念ではなくなってきています。それを物語っているのが「活動と参加」です。

 

これは、国が求める基準であり、対象者が我々療法士に求めていることです。つまり、機能に障害を負い、リハビリテーションを行う上で回復した機能を使って、社会に参加してこそリハビリテーションのゴールとして設定されています。

 

では、「社会に参加する」とはどういうことなのでしょうか?

 

自宅復帰が社会参加?

 病院でのリハビリテーションでは、ゴール設定として「自宅復帰」とされることが多いと思います。しかし、上記のようにリハビリテーションの求められる範囲が自宅→◯◯となっているのが現状です。

 

この◯◯には、いろいろと入りますが、その一つに「働く」というワードが、最近では増えているかと思います。あるファーストフード店では、高齢者の雇用を積極的に行い、コンビニなどでも高齢者を見ることが多くなりました。

 

つまり、働いてお金を稼ぎ、それを社会に還元することこそ「社会参加」となります。

 

この、現状に対して面白い取り組みをされている企業があるので、紹介したいと思います。

 

利用者さんに働く場所を提供する

 都内に10店舗以上のデイサービスと訪問看護を行っているベストリハでは、最近パン屋さんを事業の一環としてはじめました。

 

その目的は、利用者さんが働ける場所を提供するということです。もちろん、デイにて運動することで機能の向上、維持を行えると思います。しかし、働くことで運動効果を高めつつ、パンを作り、パンを売ることで社会に参加すること、これもリハビリテーションの一つの形ではないかと思います。

 

ここでは、職員とともに利用者さんが働き、そこで作ったパンを社内の施設にて配り歩いています。介護する側とされる側から、職場の同僚となるわけです。

 

このような関係性の変化も、社会参加として一つ重要なことのように思います。

 

 

 

リハビリテーションを求める利用者さんの多くは、65歳以上の方々が多くいます。この方々は、戦後の経済大国日本を見ながら育ち、それを支えて来られた方々です。そんな方々の中には、定年ご活力が減ることで、運動機能が低下する方も少なくありません。

 

そんな方々にとっては、働くことこそがリハビリテーションになるのではないでしょうか?

 

 

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