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相模原殺傷事件で浮き彫りになった「障害者」に関する社会問題

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昨年7月、相模原市にある障害者施設でおきた入所者19人が殺害される事件。

 

その容疑者は「障害者はこの世からいなくなればいい」といった声を周囲に漏らしていたそうで、多くの議論が巻き起こった。

 

脳性まひの障害を持つ東京大学准教授の熊谷晋一郎さんは、事件が社会に投げかけたものについてこう語った。

 

これまでの社会は「いかに生産するか」でした。団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年には、認知症患者が全国で約700万人になる見込みです。働いて社会を支える人が少なくなり、生産する能力がない人に社会資源を注ぎ続ける余力がなくなる。

 

そのとき、生産しない人たちを社会はどう扱うのか、いよいよ問いを突きつけられている。これからの社会が、とてつもなく非人間的なものになるか、人間的なものになるのかという分岐点なのです。(引用:相模原殺傷が投げかけたものとは 2氏が対談/朝日新聞デジタル

 

単に「ひどい」「残酷だ」というのは簡単だ。しかし、高齢化は進み「生産する力のない人」も増えてくる。

 

介護殺人や心中は年々増加傾向にある。

 

「うば捨て山」が現実のものにならないように、目を背けず問題に向き合っていく必要がある。

 

 

合わせて読みたい

 

* 「障害者」を「障がい者」と表記する風潮について考える

 

* 介護殺人や心中、全国で179件…13年以降

 

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