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「その頚部痛、本当に“首”だけが原因ですか?」明日からの臨床を変える“顎関節”という視点

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「何度介入しても、なかなか改善しない頚部痛や肩関節痛、頭痛」

「アライメントを整えても、すぐに戻ってしまう肩こり症状」

…そんな症例に頭を悩ませていませんか?

その原因、もしかしたら我々が見落としがちな「顎関節」に隠されているかもしれません。

顎関節は、我々が向き合うべき“運動器疾患”である

顎関節症は、①開口障害、②関節雑音、③開閉口時痛が3大症状です。しかし、臨床でより注目すべきは、頭痛、頚背部痛(肩こり)、めまい、耳鳴りといった副症状が極めて高い頻度で併存する事実です。特に頭痛、頚部痛症状は顎関節症の約70%存在すると報告され、「隠れ」顎関節症の症例、症状は必ず出会っています。

以前、整形外科の頚部疾患患者を対象に顎関節症の有症率を調査したところ、実に約80%が、顎関節症の3大症状のうち1つ以上を保有していることがわかりました(日本顎関節学会, 2020)。

この数字が何を意味するか。

我々が担当する頚部痛や肩関節痛の患者さんの多くが、未治療の顎関節症を抱えている可能性があるということです。

頚部へのアプローチだけでは改善しきれない患者さんの背景に、顎関節の機能不全が潜んでいると考えるのが、もはや自然ではないでしょうか。

我々の“武器”が、顎関節治療の第一選択肢に

「顎関節は歯科の領域」というイメージが強いかもしれません。しかし、日本顎関節学会が提唱する治療指針を見てください。そこには、①理学療法、②薬物療法、③スプリント療法(マウスピース)と明記されています。

注目すべきは、「理学療法」が治療の筆頭に挙げられているという事実です。これは、運動療法や徒手療法といった我々の専門技術が、顎関節治療のスタンダードとして公式に認められ、期待されていることの証です。

マッサージ、ストレッチ、関節モビライゼーション、そして近年重要性が指摘される認知行動療法的なアプローチ。私たちが日々、他の関節で駆使しているこれらの技術は、顎関節に対しても非常に有効な介入手段となり得ます。

顎関節を診れる療法士になろう

顎関節の運動学・解剖学は、頚部や肩・肩甲帯などの上部胸郭と密接に連携しています。顎関節を評価し、介入できるスキルを身につけることは、単に「対応できる疾患が増える」ということ以上の価値をもたらします。

  • 難治性頚部痛・肩関節痛・頭痛に対する治療成績の向上
  • 全身のアライメントを評価する上での新たな視点の獲得
  • 医師や歯科医師からも信頼される、替えの効かない専門性

これらは、あなたの理学療法士としてのキャリアを、間違いなく豊かにしてくれるはずです。

明日から、担当している頚部痛・肩関節痛の患者さんに、こう質問を加えてみませんか?

「最近、口を動かすと音が鳴ることや、口を開けにくいこと、アゴの痛みはありませんか?」

その一言が、あなたの臨床の質を一段階引き上げ、患者さんの長年の苦痛を解放するきっかけになるかもしれません。

顎関節という領域に踏み出し、我々の専門性の可能性を共に広げていきましょう。

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開催日:2025年8月25日(月)20:00~21:00

場所:オンラインセミナー(zoom)

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