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約10年間腕が動かなかった四肢麻痺患者、脳に電極を埋め込み食事に成功

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10年前の交通事故に遭って以来、両肩から下が麻痺していた男性に脳に電極を埋め込み自ら食事ができるまでに回復したと、英医学専門誌「ランセット」に報告された。

 

■ 研究チームの唯一の患者、ビル・コシャバー(Bill Kochevar)さん(56)の脳には、2か所に小さな豆粒ほどの電極が埋め込まれている。この電極が脳の信号を読み取り、コンピューターが解析。そして筋肉が、腕に埋め込まれた電極から命令を受け取る。

 

■ 目覚ましい進歩のポイントは神経プロテーゼ(人工器官)を使用し、脊椎損傷部分を治療せずにむしろ迂回(うかい)したことにある。

(引用元:AFP|世界初 四肢まひ患者、脳に埋めた電極の信号で自ら食事 報告

 

 

ロボットスーツHALをはじめ、近年、脳から発される信号を読み取り、四肢を動かす研究は数多く報告されてきている。

 

■ 脊髄損傷のサルが歩行可能に!無線使ったインプラントが脳と脊髄をつなぐ

脳波を読み、麻痺手の神経回路回復を図るリハビリ機器を開発

 

脊髄損傷後に重度の麻痺が残った場合、社会的な活動参加レベルに与える影響は大きい。これらの技術が普及されることで救われる人も多いだろう。

 

また、先月イーロン・マスク氏が新しく会社を立ち上げ、「人間の脳とコンピューターを繋ぐシステム、"ニューラル・レース"」というアイデアを掲げていることが世界中に衝撃を与えた。(引用元:CNET|イーロン・マスク氏、脳とコンピュータをつなぐ新会社Neuralinkを設立

 

 

人の脳がインターネットと繋がり、AIによって行動が制御されるような未来が、技術の行き着く先には待っているのかもしれない。

 

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第六回:心身の揺らぎを忘れたとき、人間はロボット・AIにとって変わられる。【森岡 周先生 | 理学療法士|畿央大学大学院健康科学研究科 主任・教授】

 

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