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第三回:物ではなく事の時代【リカバリータイムズ 代表取締役|理学療法士|石田輝樹先生】

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脳ナビ

ー 教科書作りもされているとお聞きしましたが?

 

石田:大学院博士課程でお世話になった先生が「骨盤ナビ」「肩ナビ」という教科書を2冊執筆していまして。

 

3冊目の「脳ナビ」における運動の部分の監修をしてくれないかとお話をいただきました。そのご縁で協力をしたということですね。

 

脳ナビ
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竹内 京子
医学教育出版社

 

 

20代はがむしゃらに

ー これだけ本の出版に携わっていたり、経営のほうで色々動かれていたり、また家族との時間もしっかり取っていたり、なにか時間の使い方・バランスのとり方で工夫していることはありますか?

 

石田:時間の配分は、実はそんなに気にしてはないし、社員と同じように週5日という感覚です。逆に言えば、みんなだってすごいんです。

 

週5日、勉強も込みで毎日10時間程度は働いてるわけです。少なくとも毎週40〜50時間は働いてる。

 

たまたまその40時間を使って僕はあっちこっちに行って勉強してるだけで、現場だって40時間働いてるんだから。頑張ってる意識はあんまりないんです。

 

ただスタッフに40時間働いてもらってるので、少なくとも代表がよく動いているなとスタッフにわかってもらわないといけない。そのためにSNSで活動報告をしていたり、朝礼にはでるようにしてます。

 

自分の中で誰よりも働いていると意識したいのもあります。そこまでやるから管理者に厳しく言える。

 

自分がだらだらと家で寝ていたら、スタッフにも「まぁまぁまぁ」となるかもしれないけど、それはお互いに甘えになる。お互いに良くないですよね。

 

会社も良くないし、本人も良くない。それぞれの役割に沿ってお互いに頑張って、利用者も喜んで、会社の業績が伸びる三方よしを意識しています。

 

体調が辛い時などはもちろん休んでいます。それはみんなと一緒です。あとは結局はやりたくてやっているということ。家族の時間も作りたくて作っている。

 

事業も家族も同列だと思っていますから全部やっているんです。家庭を犠牲にして仕事をするという感覚もない。

 

決めることですね。仕事で疲れたよというマインドで入ったら何もできません。大事なのは、自分は何がしたいのかというスタンスと、忍耐ですね。

 

特に20代は体力も時間もあるので、あれもこれもやれるはずですから。

 

ー 20代ではがむしゃらにやらなきゃいけない。

 

石田:がむしゃらに働いた方がいいと思っています。東レの本田さんが「社会人になって5年間で仕事のスタイルが決まる」と言っていて、非常によくわかります。

 

どっちが楽しいか。しんどいのはなにをやってもしんどいので。自分はこう在りたいということに関していろいろ取り組んで好きとか、楽しいという感覚を追求してほしい。

そして、一人で考えすぎず、親身に相談できる人を見つける事も重要だと思います。

 

 

今後の療法士の働き方は?

 

石田:療法士の働き方に関しては、地域包括ケアシステムにある通りだと思います。

 

「医療・介護・予防」に分かれていますが、医療に寄って仕事する、今まではここしかなかった。でも今後はそこに介護という形で生活期をみていくという働き方もできる。予防という形でトレーナーのような活動もできると思います。

 

実はその下の「土」のところもあって、暮らし・住まいが相当するところです。

 

暮らしの構築をするという働き方もあると思います。キーワードは生活動作の専門家というか生活のアドバイザーみたいな感覚です。これが一つのキーポイントだと思います。

 

結局は対象者が誰だったら真剣に自分の仕事として取り組めるのかが一番大事。方法論は、医療も介護も予防も暮らしのところも色々とあると思うんですが、誰を対象として働いていきたいか選べる時代だと思うんです。

 

働きたいところで働けるようになってくるから、自分は何がしたいのかという部分をきちんと考えておくが大事だと思います。

 

物ではなく事の時代

ー 組織に必要とされる人材とは?

 

石田:まずは、個人として、利用者さんにし尿してもらえる人材になる事だと思います。

 

「理学療法士さん」に診てほしいじゃなくて「○○さんに診てほしい」って思われること。

 

AIが発達してきているから評価・治療などの知識・技術的なことはAIでも処理されていくようになると考えています。

 

だからこそ、「○○さんに話聞いてもらうと安心するわ」「○○さんに触ってもらえるとすごく気持ちがいいわ」という、一個人として認められることだと思います。

 

その上で組織として言えば、後輩スタッフから「○○さんについていきたいです」と言われる人材になることです。

 

そして会社の求める理念に基づいて行動できている事ではないでしょうか?

 

「今は物ではなく事の時代」と言いますが、ワクワクを生み出す自分になることと、ワクワクを生み出す組織にしていくこと。その人と関わってると自分自身に自信を持てる相手にしていけること。

 

これが組織にも求められてると感じています。

 

ー お勧めの書籍を教えてください。

 

石田:好きな人の本を読んだほうがいいと思います。私のおすすめは本田さん(東レ)の本と羽生善治の本です。羽生善治は「直観力」。

 

自分がこの人の感覚好きだなとか感じた人の本を読むようにしたほうがいいです。

 

 

直感力 (PHP新書)
Posted with Amakuri
羽生 善治
PHP研究所

 

ー 最後に、“プロフェッショナル”とは?

 

石田:求められていることに対して誠実に形を持って対応していくこと。

求められることに真摯に応えることです。

 

石田輝樹先生 プロフィール

・職歴

2007-2013  横浜労災病院 リハビリ中央部 理学療法士

2013-     ㈱リカバリータイムズ 代表取締役

・学歴

2007     神奈川県立保健福祉大学  リハビリテーション学科 卒業(理学療法士)

2009-2011  神奈川県立保健福祉大学大学院 修了(リハビリテーション学修士)

2011- 2015    東京医科大学大学院博士  修了 博士(医学)

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