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全身持久力を継続的に高く保つと2型糖尿病の発症リスクが低下する|東北大

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2型糖尿病とはいわゆる生活習慣病と呼ばれ、現代の日本人の誰もが発症しうる疾患である。

発症の危険因子としては不摂生な生活、つまり高カロリー食や高脂肪食、寝る前の飲食や運動不足など、誰もが思い当たる節があるのではないだろうか。

 

今回そんな2型糖尿病の発症リスクと「通説」だった全身持久力の高さとの関係性を直接支持するデータを東北大学大学院医工学研究科の門間陽樹助教と永富良一教授(兼大学院医学系研究科)らの研究グループが発表した。

 

今回の研究では、追跡開始前に全身持久力を複数回測定した男性7,158人を最大23年間追跡。追跡調査が開始される前の8年間で4回以上全身持久力を測定した男性について、全身持久力の曲線下面積をそれぞれ算出。面積の大きさに基づいて対象者を4群に分け、2型糖尿病を発症した人数を比較した。曲線下面積は、その面積が大きいほど継続的に全身持久力が高いことを示している。

その結果、面積が最も大きかった群で発症リスクが最も低い値を示したという。一方、全身持久力が一時的に高いことを示す指標に基づいて4群に分けた結果、4群間で2型糖尿病の発症リスクに違いは認められなかった。

(引用:医療NEWS QLifePro

 

つまり今回の研究は、一時的な全身持久力の高さは発症リスクに影響を与えず、全身持久力を高く保ち続けることが2型糖尿病の予防に有効ということだ。

 

そもそも糖尿病とはその名前に反して恐ろしい合併症を引き起こすことはご存知だろうか。一般的に「神経障害」「網膜症状」「腎機能障害」が3大兆候として教科書でも習ったことと思うが、その先にあるものにも目を向けていただきたい。

 

糖尿病が起点となり、心疾患や末梢動脈疾患を惹起し、人工透析や下肢切断など生命予後を脅かす状態に陥ることが知られている。

 

今回の研究結果を受け、我々理学療法士の指導が今後の健康寿命を支えていくことになると改めて認識するとともに、予防分野での理学療法を見つめ直すいい機会ではないだろうか。

 

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