風船バレーはなぜ姿を消したのか|日本理学療法士協会半田会長より

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先月25日、日本理学療法士協会のHPに会長メッセージとして「より科学的で効果のある運動を理学療法士の手で!」が掲載された。

 

以下はその抜粋である。

先日、厚生労働大臣にお会いした時も、「政治と科学」といわれるように政治家による政策にあまりに科学的要素がないということを指摘されていました。そのようなことから厚生労働省ではあらゆる医療行為のデータ化を進めています。リハビリテーション医療も当然です。大臣に対して、理学療法士が介護予防に関わったら、ある市町村で要介護度が下がったという資料を見せた時も、何故下がったのかが判るようにしなければ意味がないと指摘されたのです。

詳細を読む(引用元):日本理学療法士協会

 

以前は、病院や施設にて当たり前に行われていた風船バレー。最近は見かけることがめっきり少なくなった。

ただ動かしておけばいいではなく、最近はエビデンス、つまり運動の質も問われるようになってきている。

 

「理学療法士がAという運動方法で介入したら良くなった」からOKというわけではなく、「理学療法士以外の職種が介入しても良くなったのではないか」、もしくは「Aという運動メニューではなくBという運動メニューで介入した方がさらに良くなったのではないか」という仮説を持って、介護予防も行う必要がある。

   

茨城県では、2005年4月より独自にシルバーリハビリ体操指導士(指導士)養成事業を開始し、介護予防の普及活動を展開している。

 

その指導士養成講習会には理学療法士も従事しており、地域の虚弱(特定)高齢者等に対し、科学的根拠に基づき、筋力や柔軟性向上を目的とした体操の実践や指導、普及活動が行われている。

 

今後も、地域でより理学療法士が活躍していくには、ただ運動を指導するだけではなく「科学的で効果のある運動」を選択していくことが、一つキーワードになっていくのではないか。

風船バレーはなぜ姿を消したのか|日本理学療法士協会半田会長より

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