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痛覚を逃避行動へと変換する脳神経回路を解明|東大

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東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の榎本和生 教授らは8月11日、光遺伝学や神経活動の可視化技術などを用い、ショウジョウバエの幼虫における、痛みの感知を逃避行動へと変換する神経回路を明らかにした。

 

(1) 脳内に存在する痛み情報を受け取る神経

皮膚に存在する神経細胞が脳に情報を送る際に、自分が持っている痛みシグナルを直接伝える相手となる神経細胞(二次神経細胞)を見つけた。

 

(2) 二次神経細胞が回転運動に与える影響

二次神経細胞を光遺伝学などにより、直接活性化したり、抑制したりして回転運動に与える影響を調べました。その結果、この神経は活性化すると回転運動を引き起こし、抑制されると回転運動が起こらなくなる回転運動に対して非常に重要な神経であることがわかった。

 

(3) 痛みを受け取る神経が動かす筋肉

二次神経細胞は、特定の筋肉へと痛みシグナルをさらに伝え活性化させることを示しました。この筋肉により回転運動が誘導され痛みを避けます。

詳細を読む(引用元):https://research-er.jp/articles/view/61708

 

人を含め痛みを感じる生物は、自己防衛のために「逃げるか戦うか」を選択している。

 

痛みを感じる仕組みがあるからこそ、刺激を加わり痛みから逃避することで大きな怪我を防ぐことができる。

 

しかし、こうした痛みの感知を逃避行動へと変換する神経回路が、どのように実装されているのかは明らかになっていなかった。

 

今回の研究の成果により、痛みによって引き起こされる回転運動の神経回路を、入り口である感覚神経から出口となる筋肉まで解明された。

痛覚を逃避行動へと変換する脳神経回路を解明|東大

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