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慢性痛を抱える人の7割近く「痛みは我慢するべき」と回答

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慢性疼痛は、中枢神経系の異常などによって、3ヵ月以上痛みが持続することが一般的な定義である。

 

製薬大手のファイザーがインターネット上で行ったアンケート調査によると、8924人中「痛みがあっても我慢すべきだ」と答えた人は66.6%、「慢性的な痛みの完治を諦めている」との回答も69.1%だった。

 

しかし、医療機関に通院していないと答えた慢性痛の方は32.8%、通院しない理由として「通院するほどでないと思う」が36.6%と最多で、次いで「通院しても治らない気がする」が33.8%だった。

 

一方で、厚生労働省の2010年度からの調査では、痛みの程度に大差は無いにもかかわらず、最初に医療機関に行った人の満足度が整体・マッサージなど民間療法より低い結果となった。

 

また、3割近くの人が医療機関の受診後に民間療法へ流れたそうだ。

 

慢性痛に対する治療の問題点は多く、医療機関において必ずしも適切な治療が選択されていないことや、痛みに関する正しい情報の提供 ・慢性の痛みに関する診断、治療法等の情報が科学的根拠に基いて整理されていないこと、病態が十分に解明されていないために、診断や治療が困難なこと、諸外国において有効性が確立されているが、国内では適応がないために保険適用されていない薬剤が多いなことなどが挙げられる。

参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ro8f-att/2r9852000000roa5.pdf

 

理学療法士・作業療法士は、痛みを取り扱うことが非常に多い職業なだけに慢性痛に関する知識をしっかり抑えておきたい。

 

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