私の現在の職場は、日本のコミュニティライフというNPOで、日本で障がい児のデイサービスを行っているところです。
JICAの草の根支援プロジェクトで障がい者支援のプロジェクトをフィリピンで行っており、その現地調整員として採用していただき、現在フィリピンに駐在して働いています。
このプロジェクトは「障がい児(者)のエンパワーメント獲得のための支援技術者育成プログラム」というプロジェクトで、地域の障がい者・児や家族のエンパワーメントの獲得を目的に行っています。
エンパワーメントと言うと難しく感じてしまいますが、簡単に言うと、地域の障がい者の方や家族の方が自分たちで行動を起こせるようにしていくことが目標です。
主な活動としては地域の障がい児者・家族のグループをつくり、ガーデニングやビーズアクセサリー作りなどのアクティビティを行っています。
また、CBRワーカーと呼ばれる、障がいのある方にリハビリを提供している方のトレーニングも行っています。そして彼らと一緒に障がい者のお宅を訪問して、リハビリ・家族指導をしています。
CBRとは、community based rehabilitationの略で、CBRワーカーさんはボランティアでリハビリ提供などをおこなっている方々です。
私の具体的な仕事内容はというと、多岐にわたります。
プロジェクトのお金の管理であったり、プロジェクト進行の調整や確認であったり、障がい者IDの取得のサポートであったり、CBRワーカーさんへ基礎的な理学療法知識の伝達であったり、お宅訪問をして障がい児の家族へのリハビリ方法やケアのアドバイスなどです。
また、時には畑も耕し、時には一緒に工作を行い、なんでもやっています。
日本では行ったことのない業務もたくさんありますし、不慣れなことも多いです。
ただ、実際に地域の障がいをもつ方やその家族の方々と触れ合える機会が持てることが、現在の私の一番の楽しみになっています。様々な障害をもつ方から色々な話を聞けることも貴重な時間です。
ここの地域には外に出ていけなかったり、行く場所がなく家に閉じこもっていたりする障がい者がたくさんいます。まだまだ私たちが見つけられていないだけで、地域に隠れた障がい者もたくさんいると思います。
重度な障害を持っているケースや、家族の障がいに対する理解が難しいケースに対してどうアプローチすべきか分からず、無力さを感じることもあります。
青年海外協力隊の派遣先であったスーダンのときと同じく、言葉の壁にもぶち当たっています。
それでも、地域の障がい者や家族の方と一緒に汗を流し、彼らと笑い合う時間は特別です。
「障がいをもっているから、できない」そういった考えで自分がやりたいことがあってもやらせてもらえない、機会が与えられない方もたくさんいます。そのためにたくさんのことをあきらめてしまい、「~がしたい」と思うことが少なくなってしまっている方もいます。
そんな彼らと一緒に彼らの「~がしたい」を引き出し、それに向かって一歩踏み出すことができるように寄り添っていきたいと思っています。
第2回オーストラリアスタディーツアーの募集開始
日時:12月10〜16日(ホテル6泊)
参加費:35〜40万円
募集人数:6名
オーストラリアでは、疼痛や機能障害を抱えた患者さんのファーストチョイスは、病院ではなく理学療法士が開業しているクリニックの場合が多いです。
そんなクリニックで理学療法士がどんなことをしているのか気になりませんか?
今回は、オーストラリアのパースで理学療法士として働く江戸先生中心にご案内していただきます。
観光も充実していますので、ぜひご応募ください。
定員に達し次第、締め切らせていただきます。
お問い合わせ先:http://kenji7.main.jp/(担当:岩田)
旅行会社名:名鉄観光サービス株式会社 名古屋伏見支店 担当:嶋田
百瀬友美先生プロフィール
2010年3月 文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 卒業
2010年4月 福島県福祉事業協会 入職
2011年4 月 日本大学駿河台病院 臨時職員
2013年3月 青年協力隊としてスーダンに派遣。国立義肢装具支援機構にて2年間活動。
2015年9月 日本大学病院 臨時職員
2016年7月 NPO法人 コミュニティライフ現地調整員としてフィリピン駐在。
百瀬友美先生プロフィール
2010年3月 文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 卒業
2010年4月 福島県福祉事業協会 入職
2011年4 月 日本大学駿河台病院 臨時職員
2013年3月 青年協力隊としてスーダンに派遣。国立義肢装具支援機構にて2年間活動。
2015年9月 日本大学病院 臨時職員
2016年7月 NPO法人 コミュニティライフ現地調整員としてフィリピン駐在。