突然ですが、
あなたは日本に「言語聴覚士」が何人いるか知っていますか?
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正解は… 現在、29225人です。
この数値は、国家資格の累計合格者数を示しているので、現役で勤務している言語聴覚士数はもっと少ない人数になります。
(日本言語聴覚士協会:http://www.jaslht.or.jp/trend.html)
では、地域には何名の言語聴覚士が在籍しているのか。
あなたの住んでいる町や、家族がいる地元の言語聴覚士の登録数が以下に示されています。「言語聴覚士 対 高齢者」 の割合を見ると、言語聴覚士からのリハビリテーションサービスを受けることが出来る可能性が割り出せます。
※ちなみに、私の実家のある山形県では、STが134名で、高齢者数が35万7851名の為、ST1名に対し2670名の高齢者
という割合になります。もちろん高齢者全てが言語聴覚士の治療対象となるわけではないので、実数はもっと複雑になります。
(日本言語聴覚士協会:http://www.jaslht.or.jp/trend.html)
(今日は悠々日:http://uub.jp/pdr/j/fs_8a.html#2、国立社会保障・人口問題研究所:http://www.ipss.go.jp/)
在宅の現場ではどの程度言語聴覚士が在籍しているのか。さらに、訪問看護ステーション(在宅)で勤務する言語聴覚士数となると、更に少なくなります。
以下に、厚生労働省が調査したデータ掲載しています。
平成27年度の社会保障審議会で使用された資料ですが、日本における訪問看護ステーションで勤務する人数が掲載されています。
言語聴覚士に関しては、「1事業所当たり0.1人」が平均となっております。
つまり、「10事業所があった場合でも1名の言語聴覚士」
しか存在していないことになります。
それだけ、「在宅で言語聴覚士のリハビリテーションサービスを受ける事が困難」ともいえます。
※訪問看護ステーションで勤務する言語聴覚士の予測数値は、約800名(常勤換算)
※参考として、1事業所当たりの理学療法士数:0.9
1事業所当たりの作業療法士数:0.4
(厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000170293.html)
(厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service16/index.html)
上記からわかるように、全国的にも数が少ない言語聴覚士ですが、在宅の現場に限って言うと非常に希少価値の高い職種といえます。地域で働いてみて、日々感じている事は、
まだまだ地域の医療/介護職種が、「言語聴覚士はなにができるのか?」を知らない
ということに尽きます。
失語症・構音障害・誤嚥などの、症状自体に気付く事が実は医療職以外では困難なことが多く、さらに、その症状に対して有効なサービスがあるということを地域で知ってもらう必要があります。
(診断に、失語症や誤嚥性肺炎など、はっきりと記載がある場合の方が依頼が来ることが多い)
次回、<2章:誤嚥性肺炎と戦う言語聴覚士>では、①言語聴覚士数は少ないが、実際のニーズは?、②訪問現場で誤嚥性肺炎と戦う女性言語聴覚士、③私が「訪問リハビリ」を選んだ理由を特集いたします。
まとめ
●全国に言語聴覚士は、29225人
●訪問看護ステーション単位では、10つの事業所あたり1名在籍
●まだまだ在宅の分野では、言語聴覚士が少ない
※当法人では、幸いにも1事業所に3名の言語聴覚士が在籍しておりますが、地域でのニーズは非常に高いものとなっています。
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