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【新設】褥瘡マネジメント加算と排泄支援加算|介護報酬改定

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先月介護報酬改定の全容が決まり、準備に動いている病院・施設も多いと思う。

今回の改定で、取り分け話題になっているのは「褥瘡マネジメント加算」と「排泄支援加算」である。

▶︎ 平成30年度介護報酬改定の主な事項について 

 

褥瘡マネジメント加算

平成28年に行われた調査によると介護施設において「褥瘡が発生した入所者がいる」と答えた施設は55.7%と半数以上。褥瘡のリスクが高まった際の対応に関しては、「看護師が指示を出しているが課題も多い」と答えた施設が24.4%であった。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000186482.pdf

 

これを受けて、次年度より介護老人福祉施設・介護老人保健施設において、以下の要件を満たした際に、10単位/月加算(※3月に1回を限度)されるようになる。

 

① 入所者全員に対する要件 入所者ごとの褥瘡の発生に係るリスクについて、「介護保険制度におけるサービスの質の評価に関する調査研究事業」において明らかになったモニタリング指標を用いて、施設入所時に評価するとともに、少なくとも3月に1回、評価を行い、その評価結果を提出すること。

② ①の評価の結果、褥瘡の発生に係るリスクがあるとされた入所者に対する要件

 ・関連職種の者が共同して、入所者ごとに褥瘡管理に関する褥瘡ケア計画を作成すること。

 ・褥瘡ケア計画に基づき、入所者ごとに褥瘡管理を実施すること。

 ・①の評価に基づき、少なくとも3月に1回、褥瘡ケア計画を見直すこと。 

 

排せつ支援加算

公益社団法人全国老人福祉施設協議会が2015年に行った調査によると、排泄に特化した委員会の設置状況は、43.3%の法人・施設が「設置していない」と答え、排泄自立に向けた取り組みに関するマニュアルもマニュアルはないと答えたのが51.7%であった。

 

 

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000136606.pdf

 

施設系サービスにおいて、一定期間、多職種で「排泄に介護を要する原因等についての分析」、「分析結果を踏まえた支援計画の作成及びそれに基づく支援を実施する」ことで1人につき100単位/月算定できるようになる。

 

今後は、これらがどれくらいに施設・法人で算定されるようになるのか。そして算定されるようになって、利用者が実際にどれくらい改善するのか。

 

仕組みはできるだけでは意味がなく、実行されて初めて意味をなす。

 

 

【新設】褥瘡マネジメント加算と排泄支援加算|介護報酬改定

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