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脳卒中リハの効果を促進する新薬の開発へ【指のつまみ動作も可能に】

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横浜市立大学高橋教授らの研究グループと富山化学工業株式会社は、産業技術総合研究所、医薬基盤・健康・栄養研究所との共同研究により、脳卒中後のリハビリテーション効果を大きく促進する新薬の候補化合物を特定した。

 

▶︎新薬開発 脳卒中後のリハビリテーション効果を促進する新薬の候補化合物を特定 承認取得に向けて治験実施へ

 

マウスの脳損傷モデルで前肢の運動機能を評価する方法を構築し、脳損傷後にedonerpic maleate投与とリハビリテーションを併用することにより、運動機能が回復することを明らかにした。

 

さらに、ヒトのように指でものをつまむ動作を評価できるカニクイザルを用いて、脳出血後にedonerpic maleate投与とリハビリテーションを併用することにより、指の精密な運動も回復できることを明らかにした。

 

 

今回の研究で示された、刺激依存的な脳の可塑性向上作用に基づく、脳損傷後の運動機能回復促進効果から、脳卒中後の回復期におけるリハビリテーション治療効果促進薬としてのedonerpic maleateの有効性が示唆された。

 

今後、富山化学は承認取得に向けて脳卒中後の回復期リハビリテーションを行っている患者さんを対象とした治験を実施する予定だ。

 

なお本研究は、科学雑誌『Science』に掲載されている。

 

※ edonerpic maleate: 富士フイルムグループの富山化学が創製した化合物。アルツハイマー型認知症患者を対象とした治験(開発コードT-817MA)も実施中であり、健康成人での忍容性が確認されている。

 

 

脳卒中リハの効果を促進する新薬の開発へ【指のつまみ動作も可能に】

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