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「療法士は世間知らず」のままでいいのか。

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どこからか理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は世間知らずといったような言葉を耳にしたことがある。

その真偽はさておき、実際に普段からニュースを読む習慣にしている人は確かに医療職は少ないように思える。

この記事を読んでいる方は、すでにPOSTのページに飛んできてこの記事にたどり着いているわけだからそうではないかもしれないが、実際には社会的な情報弱者が医療職に多いことは確かではないだろうか。

 

理学療法士の学校では、医療に関する専門的知識を学ぶことができるが言わずもがな「教養」の教育を受けることができない。

これは、理学療法士というスペシャリストを育てるために、より解剖学や生理学、臨床医学といった内容に比重がかけられており、社会に出てすぐに役に立つ知識を詰め込むという教育課程にある。

 

なぜ「教養」が必要なのか

実際、「患者さんの膝関節痛のある方に対してアプローチを行う」ということに対する必要な知識は「教養」よりも専門的な知識だろう。ただ、いま一度理学療法士や作業療法士の方が抱えている悩みというものを考えて欲しい。

 

専門的な内容もそうだが、苦手な患者さんや上司・同僚に対してどのようなコミュニケーションを取ればいいのか、はたまた、給料や働き方に不安を覚えている人も多いだろう。多様性にあふれたこの社会においては、個別性に合わせて柔軟に対応する能力が必要とされているのではないだろうか。

 

人のパーソナリティーというものは、色んな要素が絡まり合って構成されている。その問題に向き合うには、社会、経済、哲学、心理などのさまざまな分野の知識が必要になるように思える。

 

医療分野における問題にジェネラルに対処するためにも、やはり「世間知らず」のままではまずいのである。

 

「療法士は世間知らず」のままでいいのか。

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