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腰痛症に対するアプローチ ~体幹側面筋のストレッチ~|中尾 英俊先生

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腰部後側面の柔軟性をチェック。これはウイングストレッチという方法を用いて行います。

 

左の骨盤前方回旋と右の骨盤前方回旋。これの回旋運動の動きの左右差を確認します。腰背側部にある筋、例えば腰方形筋や腹斜筋の柔軟性をこれで確認します。

 

回旋運動を行った際、腰痛の出現を確認し、筋の伸張性等を合わせて確認していきます。次に腰部前側面の柔軟性を見ていきます。これはプローンツイストという方法で腹臥位で下肢を伸展し骨盤と胸郭の回旋の動きを見ていきます。これは椎間関節後方の腰椎の構成要素に比較的強い回旋要素を加えることになりますのであまり腰部を強制的に回旋させないように注意して下さい。

 

ポイントは体幹前面の腹斜筋の柔軟性を確認しているところです。

 

この赤いラインで見ていただけますと、右の骨盤の後方回旋は比較的滑らかに回転してるに対し、左の骨盤の後方回旋は直線状になっています。

 

このように左右差があるかどうか、スムーズな回線運動ができているかどうかを確認いたします。

 

先ほど筋の柔軟性を評価しましたが、その筋の柔軟性を改善するためにストレッチを行っていきます。体幹の後方にある腰方形筋、体幹の側方から前方にかけてある腹斜筋の圧迫ストレッチをそれぞれ載せています。

 

腰方形筋のストレッチの場合は枕を置いて、体幹を側屈位にし、両下肢(膝から下)をベッドから降ろすことによって、より伸長位となることで効果的なストレッチを行います。

 

また腹斜筋のストレッチに関しましては、上側の下肢を伸展位とし、そこからベッドの下に降ろすような形にすると、前側方の腹斜筋を伸長位に持っていくことが可能となります。

 

 

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