「リハビリは、単調できつい」そんなイメージが世間では、いまだに持たれているようだ。
そんなイメージを覆す“やりたくなる”リハビリとして、こんなものが紹介されている。
まず、番組の冒頭では、光プロジェクト株式会社が提案する、ショッピングリハビリが紹介された。
ショッピングリハビリは、買い物動作を行う事がウォーキングになり、友人やお店の店員さんなどとコミュニケーションをとりながら、商品の選択や支払い等を行う事で認知機能や巧緻動作訓練になることを目標に行われている注目のリハビリだ。
もう一つ紹介されていたのは、リハビリ推進センター株式会社が提案する「リハビリ旅行」だ。理学療法士や作業療法士、看護師がリハビリ旅行療法士となり、身体機能を評価し、参加者にあった福祉用具や旅行プランの選択をしてサポートするものだ。
番組内では、長野県の上諏訪への旅行が紹介されている。駅を降りるとすぐに、駅の階段30段の往復があり、参加者は、この難関を越えて行かなければならない。この「リハビリ旅行」では、旅先の階段や段差などを利用し、バリアフリーではなく、バリアを乗り越えるリハビリを目標にしている。脳血管障害により、右麻痺を呈している参加者がやっとの思いで昇り切り、笑顔も見られていた。また、露天風呂にも挑戦。療法士にサポートされながら、20年ぶりの露天風呂に感嘆の声を漏らしていた。このような“目的のあるリハビリ”が拡がりをみせていると番組内で紹介されている。
体を動かすだけでなく、楽しく生きがいを感じながら何かの目標に向かってリハビリをしていくことは、本来のリハビリテーションに近い大切な事だ。今後もこのようなクリエイティブなリハビリ事業の展開に期待がかかる。