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言語聴覚士養成教育ガイドライン 制定

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約5年の作業をかけて、検討されてきた「言語聴覚士養成教育ガイドライン」(モデル・コア・カリキュラムを含む)が完成した。

▶︎ 言語聴覚士養成教育ガイドライン掲載のお知らせ

 

本ガイドラインは、北海道医療大学の言語聴覚士教育モデル・コア・カリキュラム (2005 年)や、国際音声言語医学会(IALP)の「Speech Language Pathology Education Guidelines」(2009年)等を参考とし、毎年の「言語聴覚士養成校教員研修会」および日本言語聴覚学会における報 告・討議、全国の養成校教員の意見収集、本協会 websites を利用した試案の公表と意見収集を行い作成された。

 

言語聴覚士に求められる基本的な資質と能力としては、①豊かな人間性と対象者中心の思考、②倫理的な態度、③確かな知識・技能と根拠に基づく臨床、④コミュニケーション力、⑤連携力、⑥リサーチ・マインド(科学的探究心) 、⑦安全管理、⑧社会的役割、⑨後進の指導、⑩生涯にわたって学び続ける姿勢の10項目が挙げられている。

 

また、養成校卒業時の臨床能力の到達目標に関しては、「言語聴覚士の指導者の助言・指導のもとに典型的対象児・者に基本的な言語聴覚療法を提供できる。入職後、1年間はスーパーバイズを受けることが望ましい。」と記載されており、卒後も現場で臨床技術を継続的に学ぶ姿勢が求められる。

 

養成校教員に関しては、臨床環境や研究環境が整っていない場にいる専任教員や、教授法を修得しないまま教育現場に入ってしまう専任教員が存在することや、担当できる科目に関しても記載はないため、専門領域でない科目を複数担当していることを問題点に挙げられている。大学院で学位を所得しておくことが望まれるとし、十分な知識・技能および臨床歴・研究歴を有する必要があると述べられている。

 

モデルコアカリキュラムは、A 言語聴覚障害の基礎、B 言語聴覚臨床の基本、C 言語聴覚障害の理解、D 言語聴覚療法の展開(評価診断・治療)、E 臨床実習(見学・評 価・総合)で構成され、各分野の一般目標と到達目標が詳細に記載されている。

 

言語聴覚士養成教育ガイドライン 制定

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