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脳梗塞後の神経再生メカニズムを発見 |名古屋大

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名古屋市立大学大学院医学研究科の澤本教授・金子准教授らは、自然科学研究機構生理学研究所・バレンシア大学・自治医科大学等の研究者と共同で、マウスを用いた実験により、脳内で新たに産生された神経細胞の傷害部への移動を促進することにより、脳梗塞後の神経機能が回復することを発見した。

▶︎ 脳梗塞後の神経再生メカニズムを発見

 

成熟した脳内では、特定の領域だけで少数の神経細胞が作られている。幼若な神経細胞は、脳内を遠くまで移動することができ、脳梗塞後には傷害部に向かって移動して脳を再生しようとするが、ダメージを受けた脳組織内では神経細胞は十分に移動することができない。

 

研究グループは、神経細胞がダメージを受けた組織内を移動するのに必要な タンパク質を同定して、このタンパク質の産生を増加させることにより、神経細胞の傷害部への移動が促進されることを発見した。更に、傷害部の近くに再生する神経細胞を増やすことで、運動機能を回復させることに成功した。 再生する神経細胞の配置を制御することが脳機能の回復に重要であることを示したこの研究成果は、脳梗塞やその他の脳傷害に対する再生医療の樹立に向けて重要なものである。

 

研究成果は、米国科学誌「Science Advances(サイエンス・アドバンシス)」に2018 年12 月12 日に掲載されている。

脳梗塞後の神経再生メカニズムを発見 |名古屋大

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