世界をリードする理学療法士を育てるために【山口和之先生】

5099 posts

オンリーワンをナンバーワンへ変えるには

山口和之先生 日本には既にがんの対策基本法が既にあり、そこに脳卒中・心臓病が揃うということは、世界を見渡しても類がない大事件です。それだけに、今、本当に多くの人がこの法律に注目しています。

 

成立を目指す集会には、元厚生労働大臣の先生方も何回も聴きに来てくれたし、患者会は成立後に涙を流しました。というか長きに深く関わってきた議員もです。今後は、優れた医療を提供するために、教育・研究に予算をつけて、優れた医療が普及されるようになる。これを世界の見本となるように、理学療法士で言えば、世界をリードするくらいの人を育てていきたいと思っています。

 

チーム医療の中で、日本では医師の下に理学療法士がいるようなヒエラルキーがありますが世界に目を向けるとそうではありません。役割分担をして、それぞれの領域において各々の専門家が責任をしっかりとるというのがチーム医療のあるべき姿です。

 

入院期間を短くして、増える社会保障費を減らす。ここに専門のプロフェッションがいる。医師は命を守る。理学療法士が予後を守る。効率的かつ効果的に。

 

理学療法士が活躍した方が、国民が幸せになっていい国になるなら、理学療法士はさらに価値あるものに変わっていきます。例えば、理学療法士が経営しているデイサービスや訪問看護ステーションが、いい結果を出しているところもたくさんあります。実績の積み重ねをもらって、現場で働いている理学療法士の仲間達がもっと活躍できる社会を作りたいと思っています。

 

これから脳卒中学会、循環器学会が中心となり、関係団体、関係省庁や、当事者団体も含めたチームで、この法律をより良いものにするために話しあっていきます。脳卒中・循環器対策基本法は、しっかり育てていけば日本の保健・医療・リハビリテーション・介護の景色は大きく変わる法律です。

 

【目次】

第一回:脳・循環器リハは、法成立後どう変わっていくのか

第二回:世界をリードする理学療法士を育てるために

第三回:私が考える東日本復興戦略

第四回:地域包括ケアを支える「高齢者リハビリテーションセンター」構想

 

山口和之先生プロフィール

[ 職歴 ]
◆ 政治家として
2009年 9月~ 衆議院法務委員会委員、衆議院厚生労働委員会委員
2009年 1月~ 消費者問題に関する特別委員会委員
2011年 5月~ 東日本大震災復興特別委員会委員
2013年 7月~ 第23回参議院議員通常選挙にて当選
2013年 8月~ 参議院財政金融委員会委員、参議院東日本大震災復興特別委員会委員
2013年10月~ 党政策調査会社会福祉部門復興担当
2013年12月~ 参議院厚生労働委員会委員(2014年12月~オブサーバー)
2014年 1月~ 参議院東日本大震災特別委員会理事(2014年12月~オブサーバー)
2015年 1月~ 参議員国土交通委員会委員(オブサーバー)、決算委員会(オブサーバー)、東日本大震災復興及び原子問題特別委員会(オブサーバー)
2015年 3月~ 環境委員会、決算委員会、東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会
2016年 8月~ 法務委員会

◆ 理学療法士として

福島県理学療法士会会長、藍野大学医療保健学部非常勤講師。

日本理学療法士協会東北ブロック会長、同協会理事などを歴任。

世界をリードする理学療法士を育てるために【山口和之先生】

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事