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【書評】薬学はリハビリテーションに必要か

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 素より大変お世話になっております。POST編集長の今井でございます。本日もみなさまへ、新刊のご案内をさせていただきたいと思っております。さて本日の新刊は、羊土社様より発刊の「リハに役立つ治療薬の知識とリスク管理(立ち読みはこちらから可能です)」です。

 

「ムムム薬学の知識かぁ」と思いつつ、最近理学療法士協会より発表されました“新生涯学習制度”のことについて思い出しました。ざっくり説明してしまうと、これまでのカリキュラムを一新し5年の更新制度を設けたシステムで、前期後期に分かれます。

 

これを履修した理学療法士は晴れて『登録理学療法士』の称号を手に入れることができます。スタートは2021年4月より開始予定です。すでに実際のカリキュラムが発表されており、会員であれば誰でも観覧可能でなのですが、なんと後期のカリキュラムに『薬理学』が1コマ用意されています。

 

投薬によるリハ阻害

 事実、みなさんが日頃担当されている患者さんの多くは、服薬されていると思います。当然、それぞれの薬剤に関して、下調べをするものの、薬の副作用によるリハ阻害なのか、それとも機能障害なのか、を見分ける力はなかなか身につくものではないと思います。

 

また、どんな薬剤が、なぜそのような副作用を起こすのか?それは一体何を指すのか?といった、細かい薬学の知識を勉強したこともないと思います。

 

その点本書籍では、リハ対応患者さんがよく使用されている薬剤についてまとめられているため、リハ科に一冊置いておいて、必要な時に調べる辞書の役割も担えるものと思います。その他、具体的なケーススタディを交えて、その違いや、よくある間違いを解説してくれています。

 

おそらく、これを手にとってご覧いただいた療法士全てが「えっ副作用にこんなのもあるの⁉︎もしかしてあの時のあれって・・・」と思うことでしょう。それほどに、我々療法士は薬学の知識が欠落していると感じさせられた一冊となっています。

 

リハに役立つ治療薬の知識とリスク管理
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