マレーシアのリハビリテーションの現状1

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作業療法の始まりは日本と似ているが国家資格はまだない国

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マレーシアでの作業療法は、1958年にオーストラリアの大学を卒業されたバーバラ氏が初代となり、精神障害領域から始まりました。その後、マレーシア作業療法士協会が1969年に創設されました。

作業療法士は、マレーシア語でJurupulih carakerjaといいます(OTとも呼びます)。ちなみに、理学療法士はマレーシア語でJurupulih anggotaといいますが、今では殆ど使われず、PTと呼ばれています。2012年の統計では、理学療法士が約3000人,作業療法士が約1200人。OTの開始は日本と同じくらいの歴史がありますが、国家資格のない国です。言語聴覚士 (Speech Therapist)は、まだまだ数は少なく、私の活動中には出会えませんでした。

マレーシアの医療と福祉について

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マレーシアでは、日本のような国民健康保険はなく、国立病院では、疾患や治療内容,入院等による加算はありますが、国からの補助によるところが大きく、診察料はRM1(日本円で約30円)しかかかりません。社会福祉局に障害者登録を行うと、その障害に関わる治療やリハビリはなんと原則無料!ちなみに、外国人は,マレーシア人の15倍かかります。

 一方、私立病院の医療費は全て実費です。首都や都市部では、日本人医師や看護師が勤務する私立病院もあり、国立病院と私立病院は、スタッフの対応、設備共に顕著な違いがあります。 病院等の医療は保健省、地域での生活支援は社会福祉局が管轄となり、CBR(Community Based Rehabilitation)というの考え方に基づいた支援が行われています。地域には、社会福祉局管轄のPDKという入所・通所施設等が設置されています。

次回は、マレーシアにおけるリハビリテーションの 内容について具体的にお伝えします。

原早恵子先生経歴

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経歴

専門学校卒業後、精神科病院で6年,身障リハセンターで3年勤務した後、青年海外協力隊としてマレーシアの公立病院の精神科にて活動を行った。帰国後も、作業療法士として、高次脳機能障害を持つ方への社会参加に向けた支援を行っている。

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