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フィジオは顎関節症や頭痛に対して何ができる?豪州で働くPT奥谷匡弘さんに聞く #2

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ー 頭痛に関しても、教えてください。

 

奥谷:まず、世界国際頭痛学会では、理学療法士は頚椎由来の頭痛しか治療できないというふうに言われています。

 

頭痛には、一次性頭痛と二次性頭痛があって、二次性頭痛はくも膜下出血や脳出血など脳や頸椎などに明らかな物理的異常があるもので、それ以外は一次性頭痛に分類されるのですが、一次性頭痛には、片頭痛や緊張性頭痛が含まれ、計300種類以上に分けられています。

 

更には、数年に1度改定されるのですが、毎回新しい頭痛が足されていきます。

 

でも実際、人間はそんな進化しているわけではないですし、私は、それらのほとんどは「三叉頸椎髄核」が感作して、多種多様な症状を引き起こしていると考えています。

 

三叉頸椎髄核は、上部頚椎(1、2、3番)にあります。上部頸椎にアライメント不良などが生じると痛みの信号が送られ、慢性化すると感作が起こり関連痛として頭痛が出ます。三叉神経は顔面神経と上顎神経と下顎神経の3つの神経で形成され、脳神経の一部で、脳幹が感作していると色んなものの影響を受けます。

 

例えば、食べ物がトリガーになって頭痛を引き起こすケースも臨床上、多く経験しています。辛い食べ物やワインやチーズ、苺、アボカドなど、そういった特定の物を食べた直後から次の日によく頭痛が出るケースは珍しくありません。

 

感作によって脳がセンシティブになって、頭痛を引き起こしてしまったりする場合があるので、上部頸椎を治療することによって、それがだんだん無くなっていくんです。

 

あとは、中枢性の無呼吸症候群も、自律神経に関係しており、その中枢は脳幹にあるので片頭痛も併発しているケースが多いです。なので、片頭痛の治療をしていたら、CPAPの数値が良くなり、睡眠時無呼吸症候群も改善するケースがあります。

 

オーストラリア理学療法協会でも、以前は頸椎由来の頭痛以外は治療してはいけないと声明を出していましたが、最近はそれも変わってきています。

 

頭で考え、心で決める

 

ー  今、日本の理学療法士はキャリアに悩んでいる人が多いのですが、奥谷さんから何か日本の療法士にメッセージをいただけますか?

 

奥谷:私も、ニューロの患者さんに関わっていた時期、医学部に入り直そうか迷ったことがありました。その時に、自問自答して12年かけて一人前の医師を目指すよりは、それよりもいいフィジオになろうと思って修士課程に進むことにしました。

 

多分、経験を5年くらい積むと、それなりのことはできるようになりますから、その時にキャリアについて考えることは普通のことだと思います。

 

私はそういう時は、心の思うままに進んだ方が、後々ハッピーになるんじゃないかと思いますね。

 

もちろん、打算的に頭で考えたりもするんですよ。でも、最後は自分が好きなことを選択する、心で決める方がいいと思いますよ。

 

奥谷さんのプライベートプラクティスHP⬇︎

http://metrophysiotherapy.com.au/ja/clinician/

 

 

 

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