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地域高齢者の「社会との繋がり」は段階的に弱くなる|東京都健康長寿医療センター

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日常生活動作能力の低下や社会活動への不参加が脱落と関連するー。

東京都健康長寿医療センター研究所の大渕修一研究部長の研究グループは、地域在住高齢者への郵送調査の未応答者に対して、簡易調査、はがき調査、訪問調査といった追跡調査を段階的に実施し、調査からの脱落の段階とその関連要因を明らかにした。

▶︎ https://www.tmghig.jp/research/release/cms_upload/20200804_1.pdf

 

東京都板橋区の65~85歳の地域在住高齢者への郵送調査の回答者3,696名に対して、2年後に追跡郵送調査を行い2,361名が回答しました(脱落レベル0)。

その未応答者には項目数を24から10に減らした簡易調査を実施し462名が回答しました(脱落レベル1)。

その未応答者には5項目のはがき調査を実施し234名が回答しました(脱落レベル2)。

さらにその未応答者には訪問調査を実施し84名が応じました(脱落レベル3)。どの調査にも応答しなかったのは101名でした(脱落レベル4)。(図1)

20200803.png

 脱落レベルが上がるほど、初回郵送調査時の日常生活動作能力、社会活動参加率、主観的健康感、主観的経済状況が低く、社会的孤立者が多い傾向がありました。

 

脱落レベルのもっとも低いレベル0の人と比較すると、レベル1、2の人は日常生活動作能力が低く趣味活動へ不参加であり、レベル3の人はスポーツ活動へ不参加であることがわかりました。

 

さらに、脱落レベルのもっとも高いレベル4の人は、社会的に孤立しており、町内会活動へ不参加であることがわかりました。

 

日常生活動作能力低下や社会活動への不参加が、より丁寧なアプローチを行わないと離脱する状態へ繋がり、周囲との交流の減少や町内会活動への不参加は、将来的な社会からの離脱の危険信号だということが示唆された。

地域高齢者の「社会との繋がり」は段階的に弱くなる|東京都健康長寿医療センター

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