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椎間関節性腰痛の考え方

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前々回から腰痛の鑑別方法について解説しています。非特異的腰痛の中には椎間板性腰痛・椎間関節性腰痛・筋筋膜性腰痛・仙腸関節性腰痛の4つが存在し、それぞれ疼痛の出現部位や疼痛が誘発される部位が異なります。前回は非特異的腰痛の中で椎間板性腰痛について解説しましたが、本日は椎間関節性の腰痛について解説していきます。

 

椎間関節性腰痛とは

椎間関節性腰痛は椎間板性腰痛と同様に脊柱付近に疼痛が生じます。そのため、疼痛を生じている場合は椎間関節性・椎間板性の腰痛であると推測することが出来ます。脊柱の外側に広範囲で生じる場合は筋筋膜性腰痛、仙腸関節周囲にピンポイントで疼痛が生じる場合は仙腸関節性腰痛の可能性が高くなります。

椎間関節性の疼痛に関しては腰椎が伸展することで棘突起が接触し疼痛が生じることが多いです。そのため、脊柱付近の疼痛に関して腰椎屈曲で疼痛が出現する場合に椎間板性の疼痛腰椎伸展で生じる場合に椎間関節性と考えることが出来ます。腰椎の伸展の際に広範囲で疼痛が生じる場合や骨盤付近で生じる場合は先ほど解説したように筋筋膜性腰痛、仙腸関節性腰痛になるので注意が必要になります。

その他の鑑別方法としては問診からも原因を推測できます。立位で疼痛が出現する場合は椎間板性より椎間関節性の可能性が高いと判断することが出来ます。他の訴えとしては急な動きで疼痛が出現するなど特徴的な訴えになります。

 

評価の方法に関しては椎間関節ストレス軽減テストと腹臥位伸展テストの2つが存在します。伸展運動で疼痛が出現している場合に疼痛が生じている分節を固定し、疼痛の軽減がみられるか評価します。L4/5での疼痛が出現している場合はL4/5間を両母指で固定し、再度腰椎した際に疼痛軽減する場合は陽性になります。

 

腹臥位伸展テストでは腹臥位で脊柱の伸展を実施し疼痛の有無を確認します。その後に両肘か両手でベッドを押しながら他動的に脊柱の伸展を行います。この場合は筋収縮が生じないため、この状態でも疼痛が誘発される場合は椎間関節性の腰痛であると判断することが出来ます。疼痛が誘発されない場合は筋収縮が疼痛を生じている可能性が高く、筋筋膜性腰痛であると判断することが出来ます。

 

椎間関節性腰痛の悪化因子

椎間関節性腰痛の考え方

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