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基礎医学シリーズ触診編―腰背部―

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近、腰痛に関係する話を中心に行いました。それぞれの原因に合わせて介入していく際の考え方を中心に解説しました。本日は腰痛に対する介入で非常に重要になる腰背部痛について解説していきたいと思います。

 

腰背部の基礎解剖

今回も第一回同様に基礎解剖からお伝えします。本日は多裂筋・最長筋・腸肋筋・腰方形筋にスポットを当てて解説していきたいと思います。まず一番内側にある筋肉が多裂筋になります。多裂筋は脊柱の筋の中で最も内側に位置しており、仙骨〜頸椎まで存在します。筋としては腰背部で発達しており、L3~4あたりで触診することが多いです。多裂筋は腰背部筋の中でも分節的安定制御に重要な筋であり、腰椎の剛性を増加させる役割を持っています2)

次に内側に位置するのが最長筋になります。最長筋は胸最長筋、頸最長筋、頭最長筋の3つの線維に分けられ、L2の部分で筋膜・腱組織となり骨盤に付着します。最長筋は胸椎の伸展に作用し、胸郭の垂直保持に関与します3)

最長筋の外側に位置するのが腸肋筋になります。腸肋筋は腰最長筋、胸最長筋、頸最長筋の3つの線維に分けられます。腸肋筋は脊柱起立筋の中で最も外側に位置し、筋筋膜性腰痛で疼痛を訴えやすい筋肉でもあります。

最も外側に位置するのが腰方形筋になります。腰方形筋は腸骨稜から起始し、外側線維と内側線維に分けられます。外側線維は骨盤挙上・体幹側屈に関与し、内側線維は体幹伸展・側屈に関与し、腰椎の安定化に関与するのは内側線維になります2)

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臨床上の問題点

基礎医学シリーズ触診編―腰背部―

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