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膝関節の疼痛-筋実質・神経-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。かなり長い期間、膝関節の疼痛の解説を行ってきましたが、本日が最終回になります。最終回は疼痛が生じる7つの組織1)の中で筋実質・神経について解説していきます。

筋実質の疼痛

筋実質の疼痛に関しては筋スパズムや筋の過緊張により生じることが多いです。筋スパズムは痛みなどに起因する局所的で持続的な筋緊張の亢進状態と言われており、疼痛に起因する侵害受容反射になります。過緊張に関しては不安定性の代償として一部の筋が過剰収縮し、過緊張に繋がります。

 

筋実質の評価・介入に関しては筋により個別性が高いため、本日は細かく解説しませんが評価としては筋の短縮テストを行うことが有効であると考えられます。短縮テストで疼痛部位と一致する場合に筋性疼痛である可能性が高くなります。

 

実際に臨床上の中で多いのは大腿直筋、大腿筋膜張筋、内転筋、縫工筋、腓腹筋などに多い印象です。筋スパズムに関してはIb抑制を利用することや疼痛を出現させない介入が必要になります。また、過緊張に関しては姿勢などの影響も多くなります。Knee inや膝関節伸展制限などある一定の筋の過負荷に繋がるアライメントなどは修正する必要があります。

 

以下のアライメントに対して簡単ですが要素を書いているので参考にして下さい。

神経の疼痛

本日はこちらの神経をメインに解説していきたいと思います。膝関節に関する神経性の疼痛に関しては伏在神経が考えられます。私自身も利用者様で膝関節の内側に圧迫感があると言われる方がおり、膝関節の問題として見られる症状になります。

 

伏在神経は大腿神経の後枝として分岐する伏在神経になります。大腿神経から鼠径部あたりで分岐する感覚神経になり、感覚神経であるため、障害されることで運動麻痺は生じず感覚障害が生じます。障害されることで図の位置に重だるい感じがする、ビリビリするなどの訴えが聞かれます。私が担当している利用者様は「膝の内側に圧迫感がする。重だるい感じがする。」と訴えています。

伏在神経の絞扼部位に関しては2つの部位が挙げられます。1つはhunter管であり、2つ目は縫工筋腱貫通部になります2)

膝関節の疼痛-筋実質・神経-

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