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整形外科クリニックから筋膜整体の開業へキャリアチェンジした3つの理由

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働き方の多様化に伴い、スキルや収入面など「このまま今の職場でよいのか?」と不安を抱える人も多いのではないでしょうか?転職を考える上で、病院や整形外科クリニック、介護保険領域などとは別に独立を考えるケースも近年では増えてきています。そこに至る理由は、誰もが一度は感じたことのある「スキル」「報酬」「職場環境」に関するある想いがきっかけとなっているようです。本記事では、長年の整形外科クリニック勤務から筋膜整体へキャリアチェンジをした実力派PTである木城さんをモデルケースにキャリアチェンジのきっかけを深掘りしてみました。

筋膜整体を始めた理由①:

ライター:では、早速ですが木城さんが筋膜整体を始めた1つ目の理由とは一体なんだったのでしょうか?

木城:はい。まず1つ目の理由は【患者さんに自分のベストを尽くしたかったから】です。整形外科でのリハビリテーションの多くは20分1単位が基本です。中には医師の指示で40分の介入が可能となるケースもありますが、それでも1回の介入で患者さんの痛みを解決するのは難しいのが現状です。私自身、どうにかして時間内で解決できないかと実力不足を解決すべく、業務後や休みの日に勉強会や研修を模索する日々を送っていました。

 

その中で出会ったのが筋膜への施術です。学べば学ぶほど痛みの改善に圧倒的な効果があることを実感し、国際的に認められているコースなども修了し技術を磨いていきました。しかしここでも障壁となったのが介入時間の壁です。全身の筋膜を評価し、結果を出すためには最低でも90分程度必要です。(これは問診などの評価時間も含みます。)これを整形外科クリニックの20分で行うのは到底難しいと実感しました。

 

ライター:なるほど。確かに読者の中でも【もう少し時間を掛けることができれば】と悔しい思いをした人も多いのではないかと思います。

木城:この時間の壁を乗り越え患者さんに自分のベストを尽くすためには、十分に施術が行える環境を新たに自分で作り出すしか方法はありませんでした。そこで筋膜整体の出店に踏み切ったのが最大の理由です。

 

筋膜整体を始めた理由②:

ライター:では2つ目の理由に移ります。

木城:2つ目の理由は【完全実力主義の環境で勝負したかったから】です。リハビリテーションは医療保険で受けられる治療の一部です。理学療法士になりたての頃は私も「自分の治療で患者さんがよくなった」と痛い勘違いをしてしまうことがありました(苦笑)。

 

もちろん、リハビリテーションによって問題が解決した部分もあるかもしれませんが、それはあくまで可能性の一貫です。処方された薬剤や、注射によってよくなった可能性も大いにあります。

 

ライター:確かに、医療という枠組みで行うリハビリテーションでは【自分の技術でよくなった】とは言い切れないですよね。

木城:はい。そして医療保険分野では【待っていれば患者さんは来る】状態です。バックには医師という絶対的な存在もあるので、治療方針に沿ったリハビリテーションを行っていれば、即時的な効果が得られなくともリハスタッフが咎められることもありません。

 

決してこの環境が悪い訳ではありませんが、筋膜施術の技術を磨いていくにつれ、この守られた環境に魅力を感じなくなっていきました。自分の技術が世間で通用するのかどうか試すため、結果を出さないと人が来なくなるというシビアな環境へ転換しました。

 

筋膜整体を始めた理由③:

ライター:時間、技術と2つの理由が出ましたが、最後はやはり職場環境に関するものでしょうか?」

木城:はい。その通りで【技術の向上による正当な評価や報酬がもらえる職場環境を作りたいと感じたから】が3つ目の理由です。

 

ライター:転職に踏み切る理由の多くが、職場環境に関するものかと思います。木城さんはその中でも自己に対する評価に違和感を感じたということでしょうか?

木城:はい。上述したように医療保険分野でのリハビリテーションは診療報酬によってスタッフの報酬が決められています。良くも悪くもスタッフ間の報酬は管理職などにならない限りは大きな変動はありません。

 

自分で技術を磨くとなると、実費でセミナーや研修に参加することになりますが、その多くが高額なものばかりです。ところが、他のスタッフよりも技術をいくら磨いても、そこで上司からの評価や報酬に影響することはほぼありません。あくまで私的な感情ですが、これに納得いかずずっと引っかかっていました。

 

ライター:確かに、仕事の対価を金銭的な報酬(給与)として考えると、頑張っても評価されない環境ではモチベーションを保つのが難しいですよね。

木城:もちろん技術の研鑽は、患者さんに提供するリハビリテーションの質を高めることにあります。評価や報酬の対価をそこに求めてしまうのは少しずれてしまっているかもしれません。しかし私と同じように、上記の理由で自己研鑽を諦めてしまう人が多いのもまた事実です。

私が掲げる理念は【痛みで困っている人を無くすこと】です。なので、このように技術を磨き続けることが難しい環境にはどうしても違和感を感じてしまいます。それを解決するために、技術研鑽を続けながら、それに見合う評価や報酬がしっかりともらえる職場を自分で作っていこうと決意しました。

 

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整形外科クリニックから筋膜整体の開業へキャリアチェンジした3つの理由

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