患者さんの目標と現状のすり合わせ
急性期では早期離床、回復期では日常生活動作、生活期では生活内でのやりにくいことや出来ないこと…脳卒中を発症してからその時その時でNEEDSは変化します。そのため、患者さんと一緒に考える目標も、1人1人異なってきます。
リハビリでは、この目標などを聴取する問診から情報収集して、今どれくらい出来るのか、出来たとしたらどうやって行っているのかを観察・分析します。つまり、患者さんの目標と現在をすり合わせて、今必要なことを明確にしていきます。
例えば、左片麻痺の患者さんが「左手でお茶碗を持ちたい」と希望していたとします。次にPT・OTが行うのは、「実際にお茶碗を持ってもらう」作業です。もし持てなければ【どうすれば持てるようになるのか】を考えますし、持てたとしても【どうすればもっと楽に、安全に持てるのか】を考えます。このように、まずは患者さんの目標と現状をすり合わせることで、次のプログラムの立案へと繋げていきます。