【物理療法】温熱療法の基礎

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近、物理療法の発信をしていますが、物理療法は適応を考え最適な設定にすれば誰でも同じ効果を出せる方法になります。本日は物理療法の中でも温熱療法について解説していきます。

温熱療法

温熱療法とは表在または深部の組織に対して組織の温度を上昇させることにより効果を引き出すものになります。温熱療法の効果としては鎮痛、循環改善、組織の加温、創傷治癒、リラクゼーションなどが挙げられます1)。そのため、様々な場面で使用されるものになります。

 

組織に対して温熱刺激が加わることで血液の粘性低下皮膚血管の拡張により循環が改善されます。その結果、代謝も上がることが考えられます。代謝が上がることで白血球の貪食作用を促進し、治療の促進に関与します1)。皮膚血管の拡張が生じると記載しましたが、皮膚血管が拡張することで毛細血管への血流も増加し、組織への栄養供給が増え治療の促進に関与します。

 

また軟部組織への温熱刺激に関してもポジティブな要素が多くなります。温度が高いほどコラーゲン組織の伸張性が増大すると報告されており2)、筋や関節包などの伸張性に関与すると考えられています。そのため、ROM訓練を手助けする効果もあります。

 

温熱による鎮痛効果に関しては以下の要素が関与していると考えられています。本来温熱の効果には神経伝達速度を向上させる効果があるため、鎮痛に関しては寒冷が優れていると考えることが出来ます。しかし、以下のように循環の改善や筋の弛緩により温熱にて鎮痛を図ることが出来ます。

 

様々な効果が得られますが概ね以下の効果が得られるため、どの効果を狙って行うか考えて、物理療法機器の選択が必要になります。

【物理療法】温熱療法の基礎

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