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神経ブロック療法が効果的な症例とは

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診断をもとに、痛みの病態を考察して理学療法以外にも必要な治療を考えたい。

週の真ん中水曜日の江原です。本記事は過去のこの記事をベースに書きました。以前の記事は主観的な情報が多かったとの反省を踏まえて、神経ブロック療法が効果的な症例を見直し理学療法士が活用できるようにまとめました。理学療法を行っても改善しない痛みは非常に多いと考えています。

例えば整形外科単科のクリニックの理学療法士は痛みが改善しない時に、どのような手段を選べばよいのでしょうか?他科(主に医師)に頼るのを遠慮して、無理して理学療法だけで行っている話もよく聞きます。特に神経障害性疼痛に対する理学療法でも、運動療法や物理療法などが提案されていますが、その効果のメカニズムは1例ごとに考察しなければいけません。変わらない場合に、主治医と議論する際にお役に立てればと思います。まずは神経ブロックに頼ってほしいので、神経ブロックの適応についてリハの側面から考えたいです。

神経ブロックの目的

神経ブロック療法は痛みの診療科ペインクリニック科での治療手段の一つです。神経ブロック療法をあまり実施しないペインクリニック科も存在しますが、日本においては麻酔科医からペインクリニシャンになる先生が多いため、メインの治療と言えるでしょう。

図1 神経ブロック療法の1つ腰部硬膜外ブロックの手技

「神経ブロック」という言葉から、神経の機能である痛みの伝達をブロックすれば痛みが取れて楽になったり、そのまま治ってしまうといったイメージが浮かびます。実際には神経ブロックでは局所麻酔薬を用いているため、局所麻酔薬の作用時間を過ぎると神経ブロックの効果は消失するため、組織損傷や炎症の強さ、メカニカルストレスの存在などが関係し、痛みは戻ってくることは十分考えられます。また、痛みのメカニズムや慢性疼痛分類に応じた診断や痛みの鑑別によっても、神経ブロック療法の結果が異なるようです。

神経ブロック療法が効果的な症例とは

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