皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前々回・前回と慢性便秘症について解説しました。本日は膝関節過伸展に対する分類について解説していきます。
膝関節過伸展
脳卒中片麻痺患者の中で20~68%の方が膝関節過伸展を呈していると報告1)もされており、歩行の中でも非常に問題になりやすい現象になります。また、膝関節過伸展により膝の後方関節包と後靭帯の異常伸張を引き起こすことも報告されており、膝関節の不安定性に繋がると報告されています2)。
以前、膝関節過伸展については介入の考え方やエビデンスについて記事を書いています(記事はこちら)。そちらを先に読むとよりイメージしやすいと思うので参考にしていただけたらと思います。
膝関節過伸展の分類
本日新しく解説していきたいと考えているのが、膝関節過伸展に対する分類になります。これを知ることで評価する内容や介入の内容をより細かく考えていくことが出来ると考えています。最新の報告で膝関節過伸展を分類分けした研究があります3)。その中では膝関節過伸展がどのフェーズで生じるかという研究(以下の様なイメージ)を参考にして分類分けを行っています。