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【予防】子どもの足を守る靴の選び方

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子どもの足が危ない!

子どもの成長に「足」は重要で、「靴選び」もしっかりしなければいけないのはわかっているのに、「実際はよくわからない」ということはありませんか?

弊社では理学療法士が、子どもの足や靴、インソールの対応を行っています。

足部の変形や痛み、胼胝、足部疾患など様々な悩みに対応する中で共通することがあります。

それは「子どもの足の特徴を知らずに、間違った靴選び、履き方をしている」ということです。

そのため、足に合わないオーバーサイズの靴を履いていたり、紐やベルトの留め具をしっかり留めていないことがほとんどです。これでは起こるべくして変形や痛みが起きてしまっています。

今回はご自身のお子さんや外来の患者さんなど、子どもに少しでも関わる方は必ず知っておくべき知識をお伝えしていきます!

今回は

①子どもの足の特徴

②子どもの靴選びのポイント

この2つをお伝えしていきます!

こちらの記事に関連した動画もありますので、記事と合わせてご覧ください!

子どもの足の特徴

①軟骨が多い

0~3歳頃までは足部の骨は軟骨が多く、周囲は脂肪組織に覆われています。

おおよそ5歳までに足根骨が揃ってきます。

その後14歳頃に足根骨の大部分で骨化が進み、成人の骨へと成長していきます。

②足の幅が変化していく

幼児期には軟骨が多く、アーチの形成も未熟なため足の幅が広がりやすく、丸みのある見た目をしています。

その後、骨や筋、靭帯などが成長するにつれて、アーチの形成がすすみ、徐々に細くなり立体感が増していきます。

ちなみに足部のアーチは3〜7歳頃にかけて形成されるため、乳幼児期は扁平足であることが多いです。

小児靴の手引き書2023より画像引用

③靴の不適合で変形が起こる

子どもは1歳前後で歩行を開始し、その後年齢が上がるにつれて、靴を履いて過ごす時間が増えていきます。

また年齢とともに運動量の増加や運動のバリエーションも増えていきます。

そのため乳幼児期から正しい靴選びや履き方を行っていかなければ、未発達の足部に負荷がかかり外反母趾や胼胝、爪の変形、痛みなど大人と同じような症状が出現することが十分にありえます。

この症状は初めは両親も気づかなかったり、子ども自身も痛みなどの自覚症状がなく経過することがあります。

その後活発になってくる時期やスポーツを始める時期など活動量が増えたタイミングで症状が出てくることがあります。

*もちろん早いと1歳、2歳頃でも子どもが靴を履きたがらなかったり、泣き出すことで気づくケースもあります。

子どもの靴選びのポイント

①3つの重要な役割

保護、支持、補助が子どもの靴の役割になります。

・保護:まず足を外的要因から守るため

・支持:踵を安定させ、アライメントを整えて、運動機能を支える

・補助:筋の発達や動き、運動を助けてくれる

前述したように、子どもの足部は未発達で軟骨も多く、筋などの組織も成長途中です。その足部を守りながら、正しい発達と成長を促していくことが靴の大切な機能になります。そのために正しい靴選びや履き方を行っていくことが重要になります。

間違った靴選びや履き方は、子どもの発達、成長を阻害してしまうため注意が必要です。

②留め具が1番大切

靴を選ぶ際には、踵の硬さ、MP関節で靴が曲がるか、留め具があるかがポイントになります。その中でも「留め具があるか」が1番大切になります。

留め具というのは、紐やベルト、ダイヤル式のワイヤーなどがあります。

ゴムタイプもありますが、固定性がなく留め具としての役割は弱いです。

紐>ベルト>ワイヤーの順で調整の幅が広がります。

留め具の役割としては

・足と靴のフィット感を高め前滑りを抑制すること

・足部内在筋の補助

留め具がなければ靴の中で足がずれてしまい、前足部や爪の変形を助長してしまいます。

必ず留め具がある靴を選択しましょう!

留め具に関しては、靴の履き方の動画でも少し解説していますので、ぜひそちらも動画を参考にしてください。

③ハイカットかローカットか

現時点では科学的にどちらがいいかはよくわかっていません。

その中で子ども(特に3歳頃まで)にハイカットシューズがいいと言われる理由としては、前述したように子どもの足部は未発達で軟骨が多く、筋や靭帯なども未発達なため、不安定になりやすいとお伝えしました。そのため、足関節の周囲が不安定にならないように、ハイカットシューズがいいと言われています。

踵骨は構造上、内側に倒れやすい性質を持っています。それを本来は筋力や靭帯等で支え、制御しています。

後足部の大きい靴では構造上に不安定さがあるため、小児にはおいては、軟骨も多いため未発達の部分に負担がかかりやすくなります。

ですが、足のサイズ・幅に合った靴を正しく履くことができれば、ハイカットかローカットかは大きな問題にはなりません。ローカットでも心配ありません!

もちろん何かしらの疾患などがある場合は、ハイカットシューズの選択も必要な場合があります。

裸足はいいのか?

世の中でも「裸足で歩こう」や「足の裏を刺激しよう」など足底にフォーカスする話やその考えを元にした靴を見かけることがあると思います。

実際に弊社で子どもの靴や足についての相談を受ける際に、「裸足はいいですか?」とよく聞かれる話でもあります。

なぜ「裸足がいい」と言われるかというと、足底には感覚受容器が多く存在しており、この感覚受容器に多く刺激を与えることが、運動機能を発達させると言われているためです。

とはいえ、実際に裸足で生活することは現代においては非常に難しいです。まずは足に負担のかからないように正しい靴選びと履き方を行い、裸足で過ごせる環境であれば、安全に配慮した上で様々な刺激を足底に与えるために、裸足で過ごすことは子どもの足の発達にはいいと考えています。

リハラボBayWalkingでは靴とインソールを学べます

どうでしたか?子どもの特徴を知った上で、靴選びをする大切さを理解していただけたでしょうか?ぜひ、ご自身のお子さんや日々の臨床に活かしていただければと思います!

リハラボBayWalkingでは、社内勉強会を毎月数回開催しており、日々技術や知識の向上に取り組んでいます。また臨床だけでなく、講演会やイベントでも靴やインソールの相談を行う機会が多く、知識や技術をアウトプットし、高めることができる環境があります!

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