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【物理療法】寒冷療法の基礎

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回はアキレス腱炎について解説しました。本日は物理療法の中の寒冷療法について解説していきます。

寒冷療法

寒冷療法は生体から熱を奪い、冷却する治療法になります1)。寒冷することで体内の組織に変化が生じます。大まかに分けると循環器、神経・筋、代謝、結合組織に影響を与えます。

循環器に対しての作用としては皮膚温度受容器が興奮することで反射性や血管拡張に働くヒスタミン・プロスタグランジンの合成が低下することで血管が収縮します1)。また血液の粘性が高くなります。その結果、血流量が減少します。

神経に対しての作用は神経伝導速度が低下します。神経としてはAδ線維やγ線維に影響を与え、痛覚の閾値や筋緊張に影響を与えます。Aα線維やC線維は影響を受けにくいことはポイントになります。

代謝に関しては血液量が低下することにより酸素の供給が低下し、悪影響が生じることがあります。また、組織温度が1℃低下することで代謝が13%低下します。そのため、組織回復を妨げる可能性があります。

結合組織に関しては寒冷刺激により、弾性が低下し柔軟性の低下に繋がります。表在の寒冷刺激においても筋や関節まで温度が低下させるとの報告があるので3)、その辺りも注意が必要になります。

【物理療法】寒冷療法の基礎

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