第五回:英語トレーニング法 語彙(英単語)上達方法【リハビリ職向け | 英論文読解講座】

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「英語トレーニング法 語彙(英単語)上達方法」

さて今回はいよいよ語彙増大のためのポイントです。

 

僕も大学受験経験者なので、語彙を増やすのはものすごく苦手意識がありましたし、幾分苦労した部分もあります。

 

この分野も人によってやりやすい、やり難いなどの方法論は存在しますので、読者のTRY AND ERRORに合わせて、メルマガを利用されてみてはと思います。

 

まずはじめに、語彙を増やすには当然頻度、つまり反復が重要になります。

 

ですので、英論文や英語本などの本の読解量は基本として重要ですし、一方でリスニング能力を高めておくことで音声からも反復を重ねることが可能です。

 

英語の語彙数にも簡単に触れておきます。

 

一般的に大学受験レベルが4000後前後です。

 

難関だと6000-8000語レベルで、英論文を読む場合は専門用語が頻繁に出ます(10000語レベル以上)。

 

ですので、基本として大学受験の4000語をクリアし、その後は専門用語に徹する方がセラピストとしての実用性は高いと考えます。

 

また4000語を覚えるといっても、文字を読んで直ぐに意味を理解できるレベル、聞いて直ぐに意味を理解できるレベル、会話で出てくるレベルなど段階があります。

 

会話レベルまで4000語を持っていく必要はないと考えています。

 

ですが、読んで意味をある程度瞬時に引き出せるには4000語レベルはほしいところです。

 

そうしないと、英論文を読むときにどうしても基本単語の意味想起に引っ張られ、論文本質の内容を流れで追えず、理解不十分に陥る可能性があるからです。

 

ただ、英単語2000 語レベルと専門用語でも専門知識などで論文の意味を予測して読むことは可能です。

 

また、最近はデバイスも発達しており、ipadであれば長押しで意味を簡単に調べられます。

 

専門用語は英辞郎などを利用しないと出てこない場合がありますが、一般英語はipadで補えます。

 

用途に合わせて記憶レベルの線引をしてもらえればと思います。

 

読者の中には「英論文のような専門用語を中心に覚えたい」と思われる方は、英論文を日常的に読む習慣を身につけて欲しいです。

 

アブストラクトだけでもいいです。

 

とにかく1 日最低30分、これを1.2年継続する必要があります。

 

そうすれば尖った能力では有りますが、英論文を読むという目標はかなり達成に近づきます(文法なども要所要所で勉強する必要あり) 事実専門用語のほうが覚えやすいです。

 

仕事で多く触れる分、例えばParietal cortex 頭頂葉)などは脳科学が好きな人だと、難しそうな単語でも案外忘れません。Profess を公言する)などの基本単語より、頻繁に日本語でもイメージするかもしれませんし、なんせ興味のある分野なので覚えようという気になりやすいです。

 

専門用語の方が案外なんとかなる場合が多いと僕は思っています(Pelvis lumbrical muscle, medulla oblongata etc ) 〈学習が続かない人全般〉

 

・努力が継続できない人は、努力して何かを得た成功体験が非常に少ないので、これを機に自分の目標を立てて、コツコツ努力して自分のゴールを達成するのが一番。

 

・英単語の習得には時間も労力も掛るので、大小の目標を定める事が大切。自分は英語を用いて何を行いたいのかを明確にイメージして、今自分はどの辺まで学習が進んでいるのかを把握しながら勉強する必要がある。

 

もし、文献を読む事であれば専門分野の文献をひたすら辞書を引きながら調べた方が学習の効率が良い。もしブロークンにでもコミュニケーションをとれることが目標であれば、基礎単語を覚えつつ、中学校の教科書や文法書などを英文の意味を理解しながら音読した方がはるかに効率がよい。

 

・そもそもの学習時間が少ない人は、何かに集中もしくは熱中する事自体が難しいかもしれないので、英語にかぎらず、まず自分の好きな事や興味のある事を習慣的に集中して行なう癖をつけた方が良いかもしれない。人によっては自分の専門分野の知識を勉強する事から始めた方がいい人もいると思われる。何を学ぶにしても土台が大事。

 

・学習をスタートする前に、時間管理について書かれた本を買って、時間を生み出すノウハウを身につけても良い。

 

・学習を「ながら作業」にできると効率がさらにアップ。歩きながらや自転車で移動しながらなどの時間が以外と学習時間に適している。

 

30 分の往復自転車通勤でも、毎日 1 時間の学習となり、1 か月で 30 時間近く単語の学習に当てる事が出来る。

 

電車通勤をしている方であれば、その時間がそのまま勉強時間になる電車通勤をしている方であれば、その時間がそのまま勉強時間になる(回りの人がゲームしたりマンガ読んだりしている中でガリ勉になる) 。 

 

+α 今回の「ちょっと気になる英文読解シリーズ」


Objects can be grasped in several ways due to their physical properties, the context surrounding the object, and the goal of the grasping agent. 


The aim of the present study was to investigate whether the priortocontact grasping kinematics of the same object vary as a result of diVerent goals of the person grasping it. An object for an action, the same object for other actions: eVects on hand shaping(2008)アブストラクトのより引用

 

 
㈰を頭から理解していくと、Objects(物体は: 主語)がcan be grasped(掴まれるに違いない: 動詞)in several ways(幾つかの方法で) due to their physical properties(それらの物理的性質によってや、), the context surrounding the object(物体の置かれた状況、), and the goal of the grasping agent(または、把持動作のゴールなどによって). ㈪を頭から理解すると、The aim of the present study(本研究の目的: 主語) was(は: 動詞) to investigate(調べる事: これ以下はすべて説明文) whether(.かどうか) the priortocontact grasping kinematics of the same object(同じ課題における接触前の把持運動が) vary(かわる) as a result of(結果として) different goals of the person 
grasping it(それを把持する人の様々なゴールの). 頭から読んでそのまま理解できたでしょうか?単語が分かれば、後は単語同士の繋がり方や、係り方に慣れれば良いだけです。是非継続して勉強を続けていって下さい。

単語が分かれば、後は単語同士の繋がり方や、係り方に慣れれば良いだけです。

 

【目次】

第一回:リハビリ職(理学・作業療法士のための)英論文読解講座

第二回:英語論文を読むのにおすすめの電子辞書は?

第三回:テスト対策のためでは英語力はつかない

第四回:英会話 絶対音読標準編

第五回:英語トレーニング法 語彙(英単語)上達方法

第六回:英語トレーニング法 リスニング 上達方法

第七回:英語トレーニング法 英語を書く(Writing) ポイント

最終回:実戦へチャレンジ

 

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第五回:英語トレーニング法 語彙(英単語)上達方法【リハビリ職向け | 英論文読解講座】

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