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しびれを起こす4つの原因-上肢編-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は下肢のしびれの原因について解説していきました。本日は上肢のしびれで考えられる要因について解説していきます。

しびれは自発的な感覚であり、触られた時にピリピリする感じがするなどは含まれません。しびれの細かい解説については以前の記事を参考にしてください。しびれの鑑別を行う際にはどの様な疾患が関与するか理解する必要があります。臨床の中で少しでも参考にしていただけたらと思います。

上肢しびれの原因

①手根管症候群

手根管症候群は中年期以降の女性の手のしびれの中では最も多いと報告されています1)。病態としては正中神経が手関節の手根管を通る位置で圧迫され、しびれや痛みを引き起こす障害になります。

有病率に関しては2.7%であると報告されています2)。リスクに関しては糖尿病、女性、高いBMI、高齢、手首を酷使する職業などが挙げられます3)。多くのケースでは原因不明で特発性になります。

症状としては1-3指にしびれが生じます。症状が進行している場合には感覚麻痺や運動障害を認める場合があります。感覚に関しては以下の支配領域に生じ、運動に関しては母指球筋の萎縮が生じ、母指対立運動が障害されます。

検査に関してはPhalen test、Tinel test、Carpal compression testが挙げられます。Phalen testは手背を合わせて症状の悪化を観察し、Tinel testは手根部を叩打してしびれ感の観察をします。Carpal compression testは手根部を圧迫し症状の悪化を確認します。

治療としては軽度〜中等度の場合、保存療法が選択されることが多いです3)。重度の場合は手術療法が選択され、基本的には保存より手術療法が効果的であるとされています。保存療法では装具療法、ステロイド注入、内服治療、徒手療法などが挙げられます。細かい解説については今後の記事で解説していきたいと思います。

しびれを起こす4つの原因-上肢編-

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