週の真ん中水曜日の江原です。
整形外科やクリニックで、子供の患者さんを担当することがあると思います。
骨折後やスポーツ外傷、成長期の骨端症などがその大半を占めると思います。最近ではこどものロコモーティヴシンドロームも話題になっていますので、腰痛や姿勢など運動器検診で引っかかったお子さんのリハビリも多いかもしれません。
一方で慢性疼痛領域では、原因不明や難治性疼痛化したこどもの慢性疼痛患者さんがいます。
学校や習い事、友達たちとの交流など、大人になっていく過程で大切な時期の活動を、痛みによって奪われてしまいます。
リハビリを担当していると、一緒に通院している保護者さんも会って話をすることがあります。心配そうな表情で見つめる保護者もいれば、興味なさそうにスマホをずっといじっている方も…。
また心配を通り越して、過度な心配から誤った知識を持ってしまったり、お子さんができることまで介助して、活動性を上げる機会を奪ってしまうような場面も見かけます。
本日は、小児慢性疼痛において受ける親の影響について書きたいと思います。
小児慢性疼痛のリハビリ経験より
小児の慢性疼痛は,世界中で小児と青少年の 20~35%がその影響を受けていると推定され,重大な問題とされています1)2)3)。その多くが生活に大きな支障はないが、約3%は集中的なリハビリテーションを必要としている状態です4)。